Blackmagic Designによると、世界的な人気を誇るコメディグループであり、テーブルトップゲームYouTubeチャンネルである「Viva La Dirt League」が、週一でリリースしている「Dungeons&Dragons」(以下:D&D)に関するビデオのマルチカム収録、ポストプロダクション、配信にBlackmagic Design製品のみによるワークフローを採用しているという。

同ワークフローには、ATEM Television Studio HD8 ISOライブプロダクションスイッチャー、Studio Camera 6K ProおよびPocket Cinema Camera 6K Proデジタルカメラ、編集、グレーディング、VFX、オーディオプロダクション・ソフトウェアであるDaVinci Resolveが含まれる。

Viva La Dirt Leagueは、世界的に人気を誇るスケッチコメディのチャンネルで、登録者数は約600万人、YouTubeだけで再生回数は290億回を超えている。

同グループの2つ目のチャンネルである「Viva La Dirt League D&D」では、創設メンバーであるローワン・ベッチェマン氏、アラン・モリソン氏、アダム・キング氏に加え、現在のViva La Dirt LeagueのキャストがD&Dをプレイする様子を週一回配信している。同YouTubeチャンネルの登録者はすでに39万人以上、再生回数は4000万回に及んでいる。

配信はマルチカムで行われており、Blackmagic Designの配信&ポストプロダクション・ワークフローを中心として構築した酒場をテーマとした新しいスタジオで撮影されており、ATEM Television Studio HD8 ISOが、2台のStudio Camera 6K Proと3台のPocket Cinema Camera 6K Proの切り替えを行っている。

コメディとキャラクターを使用したゲームプレイを組み合わせたビデオは、数百万人もの登録者により再生されており、酒場の新しいセットでのプレイの全てをマルチカム撮影で収めた配信の再生回数は、わずか数ヶ月ですでに数百万回に達している。

Blackmagic Design導入事例:コメディグループ「Viva La Dirt League」の場合

ベッチェマン氏は、その他の創設メンバーと共に、2019年にゲームのライブ配信を初めて試した。同氏は最初の撮影と最新のセットアップの違いについて、次のようにコメントしている。

ベッチェマン氏:最初にD&Dのライブ配信を試したのは、D&Dの「Baldur's Gate: Descent into Avernus」がリリースされた約4年前です。2019年に最初に試した瞬間から、マルチカムのセットアップが必要だとわかっていました。あらゆるカメラをかき集めて撮影していましたが、Blackmagicの新しいセットアップは遥かに優れています。

ここで初めてゲームをBlackmagicのカメラでATEMに収録した時は本当に驚かされました。Blackmagicのおかげで、D&Dシリーズのワークフロー全体が大いに改善されました。

毎週、同チャンネルでは、キャストが実際にD&Dをプレイする様子に、グリーンバックや高度なVFXを使用したキャラクターたちの様子を映し出す高品質の短編をミックスしたビデオの配信を行っている。キャラクタービデオには、Viva La Dirt Leagueで多くのファンを持つ、寂しいニンニク農家のGreg、鍛冶屋のBodger、魔術師のBaradunなどが登場する。

Studio Camera 6K Proはキャスト全員がプレイしているワイドショットの撮影に使用されている。Pocket Cinema Camera 6K Proは、難しい角度や変わった角度からのショットに加え、ゲーム内のキャラクターのビデオの撮影に使用されている。

Blackmagic Design導入事例:コメディグループ「Viva La Dirt League」の場合

ディレクターのトム・ウェスト氏は、次のようにコメントしている。

ウェスト氏:私にとって、Blackmagicのセットアップで最も気に入っている点は、全てがつながっていることです。全てがマッチします。一台のATEMスイッチャーで全てを操作できます。カメラのカラーサイエンスにより、この種のセットでかなり前から求めていた雰囲気と色合いにすることができます。

各カメラからのフッテージとゲームのライブ配信のカットは、DaVinci ResolveファイルとしてATEM Television Studio HD8 ISOに直接保存される。

ウェスト氏:1080で配信できますが、同時にATEMに4Kで全カメラも収録しています。Resolveのタイムラインを得られるので、すぐにライブ配信でき、DaVinci Resolveをすでに起動しているので、それらのフッテージをすぐに私たちのシステムに取り入れ、それらのカット割を行い、ハイエンドの高解像度YouTubeシリーズを作成できます。

2019年のD&D配信に参加したアダム・キング氏は、Blackmagic Design製品を用いた新しいワークフローでは、すぐにその違いがわかったという。

キング氏:当初は、多くのスタッフと俳優を雇う必要がありました。本当に大変でした。今は社内にBlackmagicのカメラがあるので、とても楽になりました。非常に少人数のスタッフで取り回すことができ、作業全体が遥かに楽になりました。

初めて、複数のBlackmagicのカメラがセットですべて私たちの方を同時に向いているのを見た時は本当に度肝を抜かれました。とても格好良いと思いました。ATEMで切り替えられ、異なるショットすべてを確認でき、また単純にこのスペースでプレイできることは、とても素晴らしいですね。

Blackmagic Design導入事例:コメディグループ「Viva La Dirt League」の場合
Blackmagic Design導入事例:コメディグループ「Viva La Dirt League」の場合