府中ダービー前々日にビッグニュースが届いた。東京サンゴリアスにアルゼンチン代表SOニコラス・サンチェスが電撃加入。ウエールズ代表SOガレス・アンスコムがコンディションの都合でカテゴリーCの登録を抹消したのを受け、すぐさまロス・プーマスのベテラン司令塔を補強したのだ。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』第2節には間に合わないが、今後が楽しみである。

さて、府中ダービーは今季の勢力図を占う絶好の試金石と言えよう。東京SGも東芝ブレイブルーパス東京も開幕戦で白星を飾った。東京SGは王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイを相手に52-26のダブルスコアの完勝。昨季トライ王の兄・晟也がハットトリックをマークすれば、弟・泰雅も2トライ、尾崎兄弟で5トライを量産した。ルーキーながら10番を背負った高本幹也が高精度のキックを見せれば、CTB森谷圭介も絶妙なサポート。さらにFBに回った南アフリカ代表チェスリン・コルビが超絶なスピードでピッチを駆け回り、プレーヤー・オブ・ザ・マッチをかっさらったのだった。

一方、BL東京は静岡ブルーレヴズを43-30で押し切った。SOリッチー・モウンガはキックこそ精度を欠いたが、さすがのゲームメイクを披露し、FLシャノン・フリゼルは問答無用の突破力を見せ付け、新加入のオールブラックスの大物が早速活躍。『ラグビーワールドカップ2023』を経て、日本代表WTBジョネ・ナイカブラは4トライを叩き出すなど、さらなる成長を垣間見せた。

両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【東京SG】
1小林賢太、2堀越康介、3中野幹、4サム・ジェフリーズ、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7山本凱、8サム・ケイン、9流大、10高本幹也、11松島幸太朗、12森谷圭介、13尾崎泰雅、14尾崎晟也、15チェスリン・コルビ、16呉季依典、17森川由起乙、18石原慎太郎、19シオネ・ラベマイ、20桶谷宗汰、21齋藤直人、22イザヤ・プニヴァイ、23江見翔太

【BL東京】
1木村星南、2原田衛、3眞壁照男、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6シャノン・フリゼル、7佐々木剛、8リーチ マイケル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11桑山淳生、12眞野泰地、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17三上正貴、18タウファ・ラトゥ、19アニセ サムエラ、20伊藤鐘平、21小川高廣、22ロブ・トンプソン、23森勇登

果たして、負けられない府中ダービーで開幕2連勝を飾るのは東京SGか、BL東京か。『NTTリーグワン2023-24』第2節・東京SG×BL東京は12月17日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は来場者先着2万名にオリジナルベースボールシャツをプレゼント。両チームのノンメンバーが参加する府中ダービースペシャルトークショーやラグビー体験コーナーなどイベントも盛りだくさん。チケット発売中。

チェスリン・コルビ(東京サンゴリアス) (C)JRFU