来季こそ清宮の飛躍に期待がかかる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 来シーズンで3年目を迎える新庄剛志監督。3年目は一つの節目であり、是が非でもAクラスに進出したいところ。そのためにも、昨シーズン、今シーズンと期待を込めて起用してきた“新庄チルドレン”の躍動は必要不可欠

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 新庄チルドレンの1人でもある万波中正は、リーグ2位の25本塁打を放つなど覚醒。チームだけではなくNPBを背負って立つスラッガーになることが期待されるまでに成長した。万波同様に飛躍が待たれる選手として、やはり清宮幸太郎が挙げられる。

 今シーズンは怪我に苦しみ99試合の出場に留まり、10本塁打と自慢のバッティングで勝利に導くことはできなかった。万波と合わせて50~60本塁打をマークできれば来シーズンのAクラス入りはぐっと近づく。

 怪我せずに打線を引っ張る活躍が期待される清宮ではあるが、打撃以上に伸びてほしい部分がある。それは守備力だ。今シーズンはリーグワースト2位タイの13失策。今シーズンから本格的にサードコンバートしたためにエラー数が伸びてしまったのだろう。

 加えて、エスコンフィールドに本拠地を移したことも影響している。慣れない新球場でのプレーに苦戦しており、日本ハムは12球団ワーストの94失策と、清宮に限らずにチーム全体で守備のミスが目立った。とはいえ、出場試合が100試合を下回ったにもかかわらず、リーグワースト2位にランクインしたことを考えると、清宮の守備にはかなりの不安があることがうかがえる。

 日本ハムは守備のミスから勝てる試合を取りこぼすケースは少なくなく、守備力強化は喫緊の課題。新庄監督として、とにかく結果が求められる来シーズン。あまり打撃の調子が上がらなければ、2年間出場機会を与え続けた若手スラッガー候補であったとしても非情采配を振るう可能性は否定できない。

 怪我をせず打撃の状態を上げつつ、守備面での成長も求められる清宮。課題は山積みではあるが、それらを全て乗り越えるポテンシャルを秘めており、攻守に躍動する清宮の姿を心待ちにしたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

来季は勝負の年になる日ハム・清宮幸太郎 バッティング”以上”の課題を克服できるか