セリエA第16節が15日に行われ、ユヴェントスが敵地でジェノアと対戦した。

 今季のユヴェントスは開幕直後から好調を維持し、前節終了時点での成績は11勝3分1敗。9月23日に行われた第5節サッスオーロ戦を2-4で落として以降は8勝2分と無敗で駆け抜けている。首位インテルプレッシャーをかけたい今節は、ここまで4勝3分8敗のジェノアと敵地で対戦。ユヴェントスはマヌエル・ロカテッリ、フェデリコ・キエーザ、ドゥシャン・ヴラホヴィッチらがスターティングメンバーに並んだ。一方、ジェノアはルスランマリノフスキー、ジュニオール・メシアスらが、アルベルト・グズムンドソンらが先発に名を連ねている。

 試合は立ち上がりから両チームともにゴールに迫る場面を作っていったが、ユヴェントスが28分に均衡を破る。相手最終ラインでバックパスを受けたミラン・バデリのボールタッチが乱れると、奪ったヴラホヴィッチは即座に背後のスペースへスルーパス。抜け出したキエーザが飛び出してきたGKジョゼップ・マルティネスに倒され、ユヴェントスにPKが与えられた。このPKをキエーザ自身が落ち着いてゴール左下に流し込む。第5節サッスオーロ戦以来11試合ぶりのゴールを記録し、ユヴェントスが先制した。

 先手を取られたジェノアは35分、右コーナーキックからヨハン・バスケスが左足でフィニッシュまで持ち込むも、シュートはわずかに枠の外へ。44分には右からのクロスボールに飛び込んだバスケスがダイレクトで折り返すも、マイナスのスペースの味方には合わず、フィリップ・コスティッチに先に触られてフィニッシュまでは持ち込めなかった。

 ユヴェントスの1点リードで折り返した後半、再びスコアが動く。ペナルティエリア手前でルーズボールを胸で収めたバデリが左方向へ繋ぐと、モルテン・フレンドルップは浮き球のボールをボックス内へ入れる。カレブ・エクバンが胸トラップから頭で横へ流すと、最後はグズムンドソンが押し込んだ。グドムンドソンの5試合ぶりゴールで、ジェノアが試合を振り出しに戻している。

 ユヴェントスは50分、ジェノアGKマルティネスからのパスをカットしたキエーザがチャンスを迎えるも、GKを抜き去ろうとする判断は上手くいかない。1-1で終盤に突入すると、89分にはキエーザの蹴った左コーナーキックから、グレイソン・ブレーメルがももで押し込もうとしたが、ここはGKマルティネスの好セーブに阻まれた。

 試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスは無敗試合数を「11」まで伸ばしたものの、3連勝を逃す形に。インテルプレッシャーをかけることができなかった。一方のジェノアも4試合ぶりの白星を逃す痛み分けの結果となっている。

 次節、ユヴェントスはアウェイ連戦となり、23日にフロジノーネの本拠地に乗り込む。一方、ジェノアは22日に敵地でサッスオーロと対戦する。

【スコア】
ジェノア 1-1 ユヴェントス

【得点者】
0-1 28分 フェデリコ・キエーザ(PK/ユヴェントス
1-1 48分 アルベルト・グズムンドソン(ジェノア

ハイライト動画】ジェノアvsユヴェントス

キエーザ(右)、グズムンドソン(左)の得点で試合はドロー [写真]=Getty Images