バルセロナチャビエルナンデス監督が苦言を呈した。スペインマルカ』が伝えている。

10日のラ・リーガ第16節ジローナ戦を2-4で落とし、13日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のアントワープ戦でまさかの公式戦2連敗を喫したバルセロナ。アントワープ戦はすでにグループH突破を決めていたことから、ターンオーバーを行ったというエクスキューズもあるが、チャビ監督への風当たりは強まった。

挽回を期して臨む16日のラ・リーガ第17節バレンシア戦を前に、チャビ監督は現在のチーム状況に言及。CLをグループステージで敗退した昨シーズンを引き合いに出し、今シーズンの方がマシだと主張した。

「今週は我々を救う1週間になるだろう。都合の良いことは何度も起きる。パフォーマンスや結果についてだ。シーズン終了時に結果が出ていなければ監督は退任しなければならないが、12月に退任はしない」

「昨シーズンはもっとひどかった。言われていることには現実味がない。4つのタイトル全てを獲得することができる状況だ。昨シーズンはまさにそのような厳しい状況に陥った」

「内部ではすでに自分たちのプロジェクトを信じて動いているから、外部の人たちにもこのプロジェクトを信じてもらわなければならない」

また、辞任の意思について改めて問われたチャビ監督はその考えを断固否定。選手だけでなく、スポーツ・ディレクター(SD)を務めるデコ氏や、クラブ会長のジョアン・ラポルタ氏、副会長ラファエル・ユステ氏とも一致団結していると述べた。

「(辞任するつもりはあるか?)いやいや…いずれにせよ、シーズンが終われば自分がどうあるべきか、何を勝ち取ったのかを考えることになる。それでも私は前向きだし、わくわくしている。素晴らしいシーズンを送ることができているし、全ての大会に挑戦している」

「今こそ一貫性を保ち、冷静になる時だ。私はこれまで以上にプロジェクトと選手たちを信じている。デコ、ラポルタ、ユステとの結束もある」

「我々は偉大なバルサを作り上げる道半ばにいる。最初のカーブで船から降りてしまう人がいることに驚いた。我々は皆で団結しなければならない。メディアは団結していない」

「悪い状況を迎えるのはこれで2度目だ。我々は選手、プロジェクト、デコ、ユステ、ラポルタをこれまで以上に信じなければならない…」

「物事がうまくいっていない時は、いつもこのタイミングで警鐘が鳴らされる。しかし、シーズンは半分を過ぎた。我々は学んでいない。昨シーズンはもっと悪かったが、素晴らしいシーズンを過ごした」

こういった状況にあるバルセロナを応援するのではなく、批判するファンがいることについてもチャビ監督は嘆いている。

「なぜ素晴らしいシーズン送れないのか? これが私の現実であり、それはこれからも変わらない。難しい局面を迎えてクレ(バルセロナファン)が団結しないことに驚いている」