ホリデーシーズンに家の庭にクリスマス用の装飾をするのはもはやアメリカの伝統となっている。そんな中、ニューヨークに住む一家は72万426個のライトを使い、ド派手なイルミネーションを完成させた。
最初は600個のライトから始まったという一家だが、年々その数は増え続け、今ではライトの数を競う世界ギネス記録を更新し続けるほどになっている。
多くの人がこのイルミネーションを見に訪れるそうで、騒々しいと近隣住民からは批判の声も出ている。
ニューヨーク州ユニオン・ヴェールに住むティム・ゲイさん一家は、今年72万426個のライトを使い、庭に巨大なイルミネーションを完成させた。
ゲイさん一家は2014年に住宅地で最も多くのクリスマスライトを飾るギネス世界記録を取得したが、毎年ライトの数はぐんぐん増え続け、自身の記録を自身で更新する形となっている。
大勢の人が見学に訪れるように
このイルミネーションは、子供たちのイニシャルにちなみ「ERDAJTホリデイライトディスプレイ」と名付けられ、毎年多くの人がこの電光装飾を見にやってくるそうだ。
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この複雑なデザインを設置するのは決して簡単な作業ではない。ゲイ一家によると、ディスプレイの設置には3ヶ月を要し、各ライトは、コンピュータプログラムを通じて慎重に振り付けられた音楽に合わせて点滅するという。
毎年約5万人以上の人が、ゲイ一家のクリスマスイルミネーションを見にやってくるそうだ。
近所住民からは批判の声も
小さな町にあまりにも多くの人が集まることで、地域住民の一部からは批判の声も上がっている。あまりにも明るすぎるライト、交通渋滞、騒音やゴミの問題が生じているというのだ。
しかし町のスーパーバイザーであるベッツィ・C・マース氏は、町には年間ディスプレイを停止する権限を与える条例がなく、現在のところこの伝統を制限する計画はないと述べている。
ティム・ゲイさんも批判を受け止めたうえで、「5万人に喜びと幸せをもたらし、そのうち10人か20人が嫌いだと言っても、それはしかたのないことだ」と述べた。
だが、ラグランジ消防区のジョセフ・カイル中尉は、交通渋滞が緊急車両の通行に影響を与えることを懸念している。
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地元警察のジョージ・トレッドウェル氏も、車の行列が交通を妨げることに対しての不満の声は多く聞くという。
だがゲイ一家はこのクリスマスのイルミネーションを見に来てくれた人が寄付してくれた資金を子供の為の慈善団体に寄付しており、この行事が子供たちに幸せを運んでいると確信している。
過去30年間で、見学者から集まった66万5000ドル以上が慈善団体に寄付されているという。
written by parumo
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