冬の海外旅行で多くの人が「一度は行ってみたい」と憧れる場所といえば、ヨーロッパのクリスマスマーケット。今年はコロナ禍の制限もなくなり、「ヨーロッパ行くんだ〜」なんて同僚や友達の話を耳にした人もいるのでは?

中でもドイツは全国各地でクリスマスマーケットが開かれており、特にドイツ最古のクリスマスマーケットの一つとされる「ドレスデン」のクリスマスマーケットは歴史深い特別な場所! さらにドイツの首都・ベルリンでは、モダンなクリスマスマーケットが開催されています。今回はドレスデンベルリンの2つの都市をめぐる、ドイツクリスマスマーケット女子旅に行ってきました! 本場のクリスマスは、目がくらむほど美しかったです……。

■北欧の雰囲気も楽しむ! フィンエアーベルリン

メインとなる目的地のドレスデンまではさまざまな行き方がありますが、今回はフィンエアー羽田空港からヘルシンキ経由でベルリンへと向かい、ベルリン観光をしてから電車でドレスデンを目指しました。フィンエアーフィンランドの航空会社のため随所に北欧らしいデザインを感じることができ、チェックインカウンターではムーミンの紙のネームタグを発見しました。か、かわいい……。

日本ーヘルシンキの機材はすべて燃費効率が高く環境に配慮した最新機材のエアバスA350。ヘルシンキへは現在、羽田のほか成田、関西から運航中で、2024年5月31日には名古屋からも就航予定です。今回はフィンエアー協力のもと、2022年10月にリニューアルした新しいビジネスクラスを取材しました! ダークネイビーを基調としたシートがとてもスタイリッシュで、木目調のテーブルが北欧らしさを演出。卵型の座席は隣に人がいることを忘れさせるほどプライベート感あふれる空間となっており、羽田からヘルシンキまでの約12時間を思い思いに過ごせます。実際に乗り、エコノミークラスと比べ圧倒的な快適性に愕然としました……。

フィンエアーのビジネスクラスは「Marimekko for Finnair」オリジナルのアメニティキット付き。中にはマリメッコデザインのアイマスク、竹製歯ブラシ、耳栓が入っています。このほかブランケットもマリメッコデザインで、おしゃれなアメニティに囲まれるだけでワクワク! 離陸前にはシャンパンが振る舞われ、グラスはフィンランドの食器ブランド「littala(イッタラ)」とのコラボレーションです。細かいところまでおしゃれすぎる!

食事は2回あり、離陸後の1回目の食事は前菜2種とメインの温かい料理です。メインは3種類から選ぶことができ、私は「サーモンのソテー ホースラディッシュとマスタードのソース マッシュポテトと野菜」をチョイス。少し冷まして食べるのがちょうど良いほど、熱々の料理が空の上で食べられることにびっくりしました……。そして北欧らしいサーモンは脂がのっていて絶品。フィンランドのジン「KYRO(キュロ)」を使ったベリー入りジントニックは、フィンエアーならではのオリジナルカクテルです!

食事後は電気が暗くなり、就寝タイム。ビジネスクラスの大きなリニューアルポイントが「リクライニングしない」のにフルフラットになることです。通常、ビジネスクラスのシートは背もたれを下げてフルフラットにするのが一般的ですが、新しいフィンエアーのビジネスクラスは足元のレッグレストを上げてフラットにし、モニター右の空間に足を入れて寝ることができるという仕組み。高身長の人でもすっぽり入り、身長170cmでも余裕……! ちなみにフィンエアーJALと同じワンワールドに加盟しており、マイルを使って一生に一度のビジネスクラスの夢を叶えるのも一つです。

「当機はまもなく着陸します。気温は氷点下13度です」という日本語アナウンスが入り、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着! 銀世界のヘルシンキはあまりの寒さで雪がキラキラと輝いてました。寒そうだけど、美しい……。

ベルリン行きの飛行機の出発時刻までは北欧デザインがおしゃれなフィンエアーラウンジでシャワーを浴びたり、コーヒーを飲んだりひと休み。ラウンジはビジネスクラス搭乗者やフィンエアープラス会員の該当ステータス保持者などが利用可能です。ベルリンまでは約2時間のフライトで朝8:00に着き、ホテルに荷物を置いて早速ベルリン観光をスタートしました!

・フィンエアー
HP:https://www.finnair.com/jp-ja

■ニベアショップで限定品をゲット。ベルリン定番観光

ベルリンドイツ東部に位置し、人口360万人を超えるドイツ最大の都市。クリスマスマーケットに行く前に朝早く着いたので、ベルリンの定番観光スポットをめぐりました。最初に向かったのは、シュプレー川に沿って約1.3km続いている「ベルリンの壁」! 現在は「イーストサイドギャラリー」として崩壊後に世界中の芸術家が描いたアートを見ることができます。

ベルリンは交通網が発達しているので、観光しやすいのがうれしいポイント! ベルリンの壁のほか、ベルリンシンボルブランデンブルク門」や美術館・博物館が集まる世界遺産の「ムゼウムスインゼル(博物館島)」など観光地がギュッと集まっていて、街を見ながら歩いて回ることもできます。

イーストサイドギャラリー
住所:Mühlenstraße 3-100, 10243 Berlin

サクッとランチベルリンに来たら食べたい「カリーブルスト」! ソーセージケチャップとカレー粉がかかったB級グルメで、フライドポテトと一緒に食べるのが定番です。ベルリンに複数店舗展開しているCurry 36の「カリーブルスト(€2.7)」はソーセージがカリッと食べ応えのある「皮あり」かふわふわ食感の「皮なし」を選ぶことができ、トマトの甘みが強いケチャップにほんのりスパイシーなカレーが絶妙なおいしさ! 太めのフライドポテト「ポメス(€2.7)」とともに、パクパク食べれちゃいました。

Curry 36
住所:S-Bahnhof An der Ostbahn, Warschauer Str. 8, 10243 Berlin

ベルリン観光をしていると、目に留まるのがかわいい歩行者信号機。帽子を被ったキャラクターが、赤と青を知らせてくれます。これは「アンペルマン」と言って、旧東ドイツ時代から愛されているベルリンのマスコット的キャラクターです!

アンペルマンは見れば見るほど愛着が湧き、グッズを求めて「アンペルマンショップ」へ! HARIBO(ハリボー)とコラボレーションしたアンペルマン型のグミ、キーホルダー、マグカップなど豊富なラインナップから選べます。赤信号も青信号もどちらのデザインもチャーミングでした。

商品の中にはまとめて買うとお得なアイテムも。例えば€6.95のラゲージタグは、4つ購入すると1つが無料に! 名入れできるキーホルダー(€4.95、名入れ料€2.5)も、思い出に残るベルリン土産になりますよ。

・アンペルマンショップ(ウンター・デン・リンデン
住所:Unter den Linden 35, 10117 Berlin

アラサー女子に特におすすめのお店が「ニベアハウス ベルリン」。青缶でおなじみのニベアはドイツハンブルク発祥で、ベルリンにも大きなお店があります。店内には日本では見かけないアイテムやお得なセット売り商品がずらり! この日はニベアの美容液やクリームなどがセットになった「Nivea bunte tüte」が、€19.74のところ€10になっていました。

一押しは日本では見かけない「星座」がデザインされたニベアクリーム(€2.99)。牡羊座牡牛座双子座など12星座がデザインされています。自分の星座を選んだり、推しの星座を選んだり! ニベアクリームブランデンブルク門が描かれたベルリンならではの缶もおすすめです。

・ニベアハウス ベルリン
住所:Unter den Linden 28, 10117 Berlin

1月7日まで開催! ベルリン・赤の市庁舎前のクリスマスマーケット

ベルリン定番観光を楽しみ、いよいよ12月ならではのクリスマスマーケットへ! ベルリン内でも至るところでクリスマスマーケットが開催されているのですが、まずは赤の市庁舎前のクリスマスマーケット「ヴァイナハツマルクト・アム・ローテス・ラートハウス」に行ってみました。昔ながらのクリスマスマーケットが12月24日前後までのところ、こちらは1月7日までの開催。そのため「年末年始の休みを利用して、ドイツのクリスマスマーケットを体験してみたい」という人にもおすすめですよ。

そもそもクリスマスマーケットとはクリスマスに備えて必要なものをそろえるために開かれていた市場が由来。クリスマスマーケットは場所によって販売されているものが変わってきますが、例えば「レープクーヘン」はドイツ全土で見かけるスパイス入りの焼き菓子です! ハートやサンタクロースなどかわいいデザインのレープクーヘンは家に飾りたくなります。

屋台料理を食べ歩くのも、クリスマスマーケットの楽しみ方。まず最初に選んだのは、クリスマスマーケットの定番料理「マッシュルーム炒め(€7)」です。濃いめの塩が効いた味付けで、ソースはニンニクハーブを選べました。プリッとした食感も良く、お酒が進む! 日本人にもなじみやすい味わいです。

クリスマスマーケットに行ったら「グリューワイン(€5、カップ代€5)」は外せません! ホットワインシナモンやグローブなどを入れた飲み物で、甘くておいしいのです。ベルリンは雪も降るほど寒く、この日は0度前後でしたが、寒い中で暖かいグリューワインを飲むのは最高に幸せでした……。ワインのほか近年では「グリュージン(€6、カップ代€5)」も登場しています。

その年のクリスマスマーケット限定デザインのカップはお土産として持ち帰っても、返却してカップ代を返金してもらってもOKです。ヴァイナハツマルクト・アム・ローテス・ラートハウスのカップはモダンなすりガラスで、とてもかわいかったです!

お肉の良い香りに誘われて買ったのは「チューリンガーロストブラートブルスト(€5)」。ドイツ中部にあるチューリンゲン地方の名物で、ソーセージを炭火で焼いたものが、パンで挟み提供されます。味付けはマヨネーズケチャップなど自分好みに。食べてみると、ジューシーな焼きソーセージが絶品! ソーセージは畜産業が盛んなドイツの鉄板グルメです。

日が落ちると、より幻想的になるクリスマスマーケット。ベルリンの冬は日没が早く、16時頃には真っ暗になりイルミネーションが輝いていました。クリスマスマーケットの時にしか現れない観覧車スケートリンクもカラフルにライトアップ。地元の人も、観光客も、ホリデーシーズンを存分に楽しんでいる様子で、お祭りのような本場ならではの賑わいをたっぷり満喫できました。

ヴァイナハツマルクト・アム・ローテス・ラートハウス
HP:https://www.berlin.de/weihnachtsmarkt/5096971-3496862-weihnachtsmarkt-am-roten-rathaus.html

朝から夜まで大充実だった観光1日目。まるでテーマパークのような華やかなベルリンのクリスマスマーケットを体験し、クリスマスマーケットめぐりの良いスタートを切ることができました! 次の記事では、1434年から続くドレスデンのクリスマスマーケットに行ってきたので、続きもチェックしてくださいね。

取材協力:フィンエアー

※€1.00=155.87円(2023年12月15日現在)

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

本場はやっぱすごい! ドイツクリスマスマーケット女子旅に行ってきた