マンチェスター・ユナイテッドを率いるエリック・テン・ハフ監督が、自身の進退について言及した。15日、大手スポーツメディア『ESPN』がコメントを伝えている。

 昨シーズンはプレミアリーグを23勝6分9敗の勝ち点「75」で3位フィニッシュしたことに加え、カラバカップを制して約6年ぶりのタイトルを獲得するなど“復活”を印象付けたテン・ハフ監督。テン・ハフ体制2年目となり、さらなる飛躍が期待された今季は、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドやイングランド代表MFメイソン・マウントカメルーン代表GKアンドレ・オナナら実力者を獲得し、戦力の拡充に成功した。

 しかし、大きな期待を背負って臨んだ今シーズンは負傷者続出の影響もあり苦戦が続き、プレミアリーグでは6位につけているものの、首位リヴァプールとの勝ち点差は「10」となっている。また、チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージでは6試合でわずか1勝しか挙げられず、グループ最下位でのフィニッシュとなり、ヨーロッパリーグ(EL)出場権すら逃すことに。ここまで公式戦24試合を終えての戦績は11勝1分12敗と黒星が先行している。

 こうした状況から、チームを率いるテン・ハフ監督は解任も噂されており、去就には注目が集まっている。そんななか、テン・ハフ監督は17日に行われるプレミアリーグ第17節リヴァプール戦を前にした記者会見で自身の進退について言及し、「そんなことは気にしてない。勝ってチームを良い方向に進めたい」とコメント。さらに「私はクラブのサポートを感じているし、実際にそれは問題ない。私はこのチームのプレーを改善し、個人をより良くするためのプロセスに焦点を当てている」と続け、チームの改善に集中していることを強調した。

 就任2年目にして苦境に立たされているテン・ハフ監督だが、果たしてチームを立て直すことはできるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。

自身の進退について語ったテン・ハフ監督 [写真]=Getty Images