自身の体験をSNSで発信する漫画家のクロミツ(@kuromitsu1510)さん。2023年12月20日には初の書籍となる『灰低カタルシス グレーゾーンダイアリー』が発売される。
【漫画を読む】“ダメ人間”のレッテルを貼られたオレの「人生奮闘記」
この漫画は、自身の特性から「甘え」「怠慢」「努力不足」とレッテルを貼られ、“生きづらさ”を感じていたクロミツさんが、ある日、「発達障害グレーゾーン」の特性があると言われ、生き方が変わっていく話。自身の特性をどう理解し、どう向き合ってきたのか…?本作を描いた理由をクロミツさんに聞いた。
――12月20日に著書が発売されます。感想を教えてください。
【クロミツ】書籍化は昔からの夢だったので素直にうれしいです。ただ、うれしいだけじゃなく緊張もしています。
――SNSに投稿していた際、書籍化すると思っていましたか?
【クロミツ】書籍化出来ればいいなと思いながらずっと描いていましたが、今の時代では難しいかなとも思っていました。
――漫画内のエピソードは実話だと聞いていますが、書いていてつらい部分はありましたか?
【クロミツ】就職した会社で毎日上司に叱られ、同期の人間に差を付けられて会社をクビ同然で辞めたエピソードがあります。これは30年くらい前の出来事ですが、未だに思い出すと苦しいです。
――漫画にすることで、スッキリする部分などはあるのでしょうか。
【クロミツ】漫画を読んだ方に共感してもらえると「苦しいのは自分だけじゃない」と実感出来ますね。
――この本を通じて、一般の人たちに知ってほしいことはありますか?
【クロミツ】自分を含めて、生きづらさを抱えて悩んでいる人に対して「弱い」や「甘え」の一言で片づけたがる人をたまに見かけますが、それはやめてほしいです。悩み、苦しみながらも「自分に出来る事は何か…」を必死に模索している人間は確実に存在していると思います。
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