プレミアリーグ第17節が16日に行われ、マンチェスター・シティクリスタル・パレスが対戦した。

 プレミアリーグ史上初の4連覇に挑んでいるマンチェスター・シティは、直近数シーズンと比較してやや勝ち点を取りこぼす試合が目立っている。ハイレベルな撃ち合いとなった第12節チェルシー戦を4-4のドローで終えると、ここから4戦未勝利が続くことに。前節はルートン・タウンとのアウェイゲームを2-1で制して5試合ぶりの白星を飾っており、今節は再び連勝街道に乗るべく、現在4勝4分8敗のクリスタル・パレスをホームに迎える。

 マンチェスター・シティロドリ、ベルナルド・シルヴァ、フリアン・アルバレスらがスターティングメンバーに並んだ。負傷中のアーリング・ハーランドジェレミー・ドクらはメンバーから外れている。一方、クリスタル・パレスマルク・グエイやミカエルオリーズらが先発に名を連ね、エベレチ・エゼはベンチから出番を待つ。

 試合は序盤からマンチェスター・シティがチャンスの数を増やしていく。5分、相手陣内右サイドでボールを持ったB・シルヴァからの落としを受けたカイル・ウォーカーがアーリークロスを送ると、ペナルティエリア内でアルバレスが合わせたが、シュートはGKディーン・ヘンダーソンに弾き出された。

 勢いに乗って試合に入ったマンチェスター・シティはその後もチャンスを構築し続け、16分には“らしさ”溢れる崩しを披露。敵陣右サイド開いた位置でボールを受けたB・シルヴァが内側を駆け上がったリコ・ルイスを使うと、マイナスへの折り返しロドリが反応。ダイレクトで狙った一撃はディフレクションしてわずかに枠を外れた。

 続く24分にはペナルティエリア手前中央でルベン・ディアスからのパスを受けたフィル・フォーデンがターンしてスルーパスを送ると、フリーで反応したジャック・グリーリッシュが右足でシュートを突き刺す。怒涛の攻撃を見せていたマンチェスター・シティが遂にクリスタル・パレス守備陣をこじ開け、先制に成功した。

 その後もマンチェスター・シティはゴールに迫る場面を作りながら、前半は1点のみのリードで終了。後半に入ると52分、敵陣左サイドで得たフリーキックアルバレスが直接叩き込んだが、シュートコースに入っていたロドリオフサイドポジションでプレーに関与したとみなされ、ゴールは認められなかった。

 それでも直後の54分、相手陣内左サイドからカットインしたグリーリッシュが斜めへ繋ぐと、相手に当たって溢れたボールにリコ・ルイスが反応。冷静に右足でゴールネットを揺らし、リードを広げた。

 試合の様相は変わらずマンチェスター・シティのペースで時計の針は進んだものの、終盤に入るとクリスタル・パレスも反撃へ。75分、自陣からの浮き球スルーパスを引き出したジェフリー・シュルップが背後のスペースへランニング。粘って中央へ折り返すと、最後はジャンフィリップ・マテタがダイレクトで押し込んだ。

 1点を返して反撃の狼煙を上げたクリスタル・パレスは後半アディショナルタイム、ペナルティエリア内でセカンドボールに反応したマテタがフォーデンに倒され、PKを獲得。このPKをオリーズが落ち着いてゴール左下に沈め、土壇場でクリスタル・パレスが試合を振り出しに戻した。

 試合はこのままタイムアップ。マンチェスター・シティは終始主導権を握りながらも終盤の2失点で勝ち点「3」を逃し、今季3度目の連勝とはならなかった。一方、クリスタル・パレスとしては連敗を「2」ストップしている。

 この後、マンチェスター・シティは欧州王者として2023 FIFAクラブワールドカップ サウジアラビアに参戦。19日に準決勝でアジア王者の浦和レッズと対戦する。一方、クリスタル・パレスは次節のプレミアリーグで、21日に三笘薫が所属しているブライトンをホームに迎える。

【スコア】
マンチェスター・シティ 2-2 クリスタル・パレス

【得点者】
1-0 24分 ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ
2-0 54分 リコ・ルイス(マンチェスター・シティ
2-1 76分 ジャンフィリップ・マテタ(クリスタル・パレス
2-2 90+5分 ミカエルオリーズ(PK/クリスタル・パレス

ハイライト動画】マンチェスター・シティvsクリスタル・パレス

マンCは今節も勝利ならず [写真]=Getty Images