今シーズンも野球界では様々なフレッシュな顔ぶれの投手が活躍を見せた。

 38年ぶりの日本一を達成した阪神では、プロ3年目の村上頌樹投手が最優秀防御率のタイトルを初受賞するなどブレイク現役ドラフト組でソフトバンクから移籍してきた大竹耕太郎投手もチーム勝ち頭となる12勝をマークするなど、躍進。優勝の原動力となった。

【動画・投手編】2024年にプロ野球界を騒つかせるブレイク予想選手を発表します!

 リーグ3連覇を果たしたオリックスからはいきなり開幕投手を任されたプロ3年目の山下舜平大も大きく注目を集めた。16試合に先発登板し、9勝3敗、防御率1・61と圧巻の成績を残し、〝新怪物〟と目される。

 そして来る2024シーズン、ブレイク必至の投手に関しても球界内から様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務めた野球解説者高木豊氏は12月16日に自身のYouTubeチャンネルを「【投手編】2024年にプロ野球界を騒つかせるブレイク予想選手を発表します」のタイトルで更新。来季ブレイク必至の各球団の若手投手について触れている。

 まず38年ぶりの日本一を達成した阪神からはドラフト1位指名した下村海翔投手(青山学院大)の名を挙げた。

 150キロ超の直球とカットボール、スライダーなどを操り、即戦力との呼び声も高い下村に関して高木氏は「第二の村上の可能性も秘めている」ときっぱり。今季プロ3年目にして最優秀防御率のタイトルも獲得した安定感抜群の村上頌樹投手の名前をあげ、同じぐらいの活躍が期待できると素質を高く評価した。課題としてはシーズン通しての体力、スタミナ面としながら、岡田彰布監督もチャンスを与えるはずとし、勝ち星予想を「10勝」とした。

 またリーグ2位の広島からは同じくルーキーの常廣羽也斗(青山学院大)を指名、高木氏は常廣について「このピッチャーは勝てるピッチャーだと思う。下村と新人王争いをするかな」と両投手ともにハイレベルなパファーマンスを競い合うと予想してみせた。予想勝ち星についても「10勝以上」とした。

 またリーグ3連覇を果たしたオリックスからは来季がプロ3年目となる椋木蓮の名前をあげた。椋木といえば、プロ2試合目の登板となったルーキーイヤーの2022年7月20日日本ハム戦(京セラドーム)で、9回二死までノーヒットピッチングを披露したことも大きく注目となった。昨年9月に右ひじのトミー・ジョン手術を受け、今季は育成選手となったが、じっくりリハビリに取り組み来季は満を持して、一軍マウンドに戻ってくると高木氏は予想する。

 同投手に関して変則気味ながら「(投球の)精度はいい、ボールに力もある、高低も投げ分けられる」と持ち味を解説、予想勝ち星も「10勝はする」と活躍に太鼓判を押した。

 ほかにもシーズン終盤の先発マウンドの内容が注目を集めた中日・根尾昂、巨人・赤星優志ロッテ・中森俊介、ソフトバンク笠谷俊介などについても言及した高木氏。それぞれの選手の活躍も願っていた。

 来季ブレイクを果たすのはどんな顔ぶれとなるか、各選手のパフォーマンスが注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

2024シーズンブレイク必至の投手とは?高木豊氏が「第二の村上になる」「新人王争いをする」と活躍に太鼓判を押す投手の名前