プレミアリーグ第17節が17日に行われ、リヴァプールマンチェスター・ユナイテッドが対戦した。

 前節は退場者を出したクリスタル・パレス相手に逆転勝利を収め、首位に浮上したリヴァプール。対して6位マンチェスター・ユナイテッドは直近4試合で2勝2分、前節はボーンマスに0-3で敗れるなど不安定な戦いが続いている。リヴァプールの本拠地『アンフィールド』で行われるリーグ屈指の名門対決。果たして勝ち点「3」を掴むのはどちらのチームになるだろうか。なお、リヴァプールの日本代表MF遠藤航はスタメン出場を飾っている。

 序盤はホームの大声援を受けるリヴァプールが攻勢を強め、中盤の底に入った遠藤も前線に積極的に顔を出していく。5分には右CKの流れからチャンスを作り、モハメド・サラーの左からの折り返しにダルウィン・ヌニェスが滑り込みながら合わせたが、シュートは枠を捉えられず。16分にはトレントアレクサンダーアーノルドの右から鋭いクロスを送ると、最後はサラーが至近距離からシュートを放ったが、こちらも先制点とはならなかった。

 立ち上がりこそ何度かシュートシーンを作ったマンチェスター・ユナイテッドだが、その後はリヴァプールのプレスや攻守の切り替えの速さに苦戦し、なかなかか良い形を作ることができない。試合の主導権を握るリヴァプールは28分、A・アーノルドの右CKにフィルジル・ファン・ダイクが合わせるも、枠内に飛んだシュートはGKアンドレ・オナナが好セーブに阻まれる。リヴァプールはその後も複数回に渡ってチャンスを作るもネットを揺らすことができず、前半はスコアレスで折り返した。

 後半に入ってもリヴァプールのペースは変わらない。開始直後にサラー、ドミニク・ソボスライ、A・アーノルドが立て続けにシュートを放つと、47分にはサラーのパスを受けたA・アーノルドがボックス内右へ抜け出しチャンスを迎えるもネットを揺らすことはできない。66分、コーディ・ガクポとジョーゴメスの投入でポジションを中盤に上げたA・アーノルドがボックス手前で右足を振り抜いたが、鋭いシュートは惜しくも枠の左へ外れた。

 劣勢が続くマンチェスター・ユナイテッドは67分、ラスムス・ホイルンドがスコット・マクトミネイとのパス交換でボックス内へ侵入。そのまま左足で狙ったが、距離を詰めたGKアリソンセーブに阻まれる。試合は徐々にオープンな展開となり、70分にはカウンターからサラーにチャンス到来。カットインから左足で狙うも、GKオナナが横っ飛びで枠外へ弾き出した。

 その後も圧力を強めるリヴァプールは幾度となくチャンスを作るも、マンチェスター・ユナイテッド守備陣も粘り強い対応を見せ、スコアレスで時計の針が進んでいく。86分にはJ・ゴメスサラーのパスに反応しボックス内へ抜け出すも右足のシュートは枠の右へ。90+4分にはディオゴ・ダロトが主審への抗議により立て続けにイエローカードを提示され、マンチェスター・ユナイテッドは数的不利での戦いを強いられることとなった。

 それでも最後までスコアは動かず、試合はこのまま0-0で終了。今シーズン初の無得点に終わったリヴァプールは、直前の試合で勝利したアーセナルに首位の座を譲ることとなった。次節は23日に行われ、リヴァプールはホームでアーセナルと、マンチェスター・ユナイテッドはアウェイでウェストハムと対戦する。

【スコア】
リヴァプール 0-0 マンチェスター・ユナイテッド

スターティングメンバー
リヴァプール(4-3-3)
GKアリソン
DF:A・アーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ツィミカス
MF遠藤航、ソボスライ(61分 J・ゴメス)、フラーフェンベルフ(61分 ガクポ)
FW:サラー、ヌニェス(78分 エリオット)、L・ディアス(78分 C・ジョーンズ

マンチェスター・ユナイテッド(4-2-3-1)
GK:オナナ
DF:ダロト、エヴァンズ、ヴァラン、ショー
MF:アムラバト、メイヌー(82分 ハンニバル)、アントニー(82分 ペリストリ)、マクトミネイ、ガルナチョ(71分 ラッシュフォード
FW:ホイルンド

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リヴァプールとマンUの一戦はドロー決着 [写真]=Getty Images