初のオンライン配信となった12月8日の日弁連臨時総会。日弁連は弁護士ドットコムニュースの取材に対し、オンライン傍聴の事前申し込み数が111件だったと明かした。当日は少なくとも100台以上の端末から接続があったという。

日弁連は2021年3月の総会から、各単位会が指定した会場での中継を開始。2022年6月には小林元治会長のもと、オンライン化に向けたワーキンググループが設置された。

結局、オンラインでの参加は見送りとなったが、今回から事前申請した弁護士については、パソコンなど手元の端末からオンライン傍聴ができるようになった。

2020年から活動してきた「日弁連WEB総会実現提言の会」の太田伸二弁護士(仙台弁護士会)によると、単位会会場での中継時代には傍聴者が100人を超えたことはなかったそうだ。

今回、太田弁護士自身はスマホで傍聴したといい、「大きな混乱がなくて良かった。終了後にアンケートもあったので、改善点は次の総会で修正していただければ」と話す。

オンラインであれば、総会に触れるハードルは大きく下がる。今回も「処置請求」をめぐる議題で会場から厳しい意見が出るなど、「見どころ」が複数あった。

「総会に弁護士会員が参加することが、日弁連をより良くするための一歩だと考えます。オンライン傍聴で現状を知ることもその一歩です。今回は傍聴されなかった方も、ぜひ次回の総会はオンラインで傍聴してみてください」(太田弁護士)

初の日弁連総会オンライン配信、傍聴申し込みは111件