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北海道の上川・留萌地方では、あす19日明け方まで大雪による交通への影響に警戒が必要です。雪が一気に積もったので、除雪作業の事故にも十分ご注意ください。一方、次の強い寒気が南下するタイミングで、21~22日は九州・山陰・北陸で「警報級の大雪」になるおそれがあります。早めの備えを心がけてください。

19日明け方まで 北海道は大雪に警戒

18日は、強い冬型の気圧配置になった影響で、北海道を中心に、雪や風が強まりました。

北海道留萌市幌糠の積雪は、17日12時には67センチでしたが、18日12時には138センチと、積雪が一気に増えました。また、市街地でも積雪が急増していて、旭川市の積雪は、17日12時には38センチでしたが、18日12時には64センチを観測しました。

北海道付近は、19日にかけて冬型の気圧配置が続くでしょう。特に、上川・留萌地方では、19日明け方にかけて断続的に強い雪が続きそうです。大雪による交通機関への影響に、引き続き警戒が必要です。

また、北海道地方では、19日にかけて、大雪やふぶき、吹きだまりによる交通への影響が心配されます。強風、高波、なだれにも、注意が必要です。

【風の予想】
18日から19日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)
日本海側陸上    15メートル(30メートル)
日本海側海上    15メートル(25メートル)
太平洋側陸上    13メートル(25メートル)
太平洋側海上    18メートル(30メートル)
オホーツク海側海上 18メートル(30メートル)

【波の予想】
18日から19日にかけて予想される波の高さ
日本海側    4メートル
太平洋側    5メートル
オホーツク海側 5メートル

【雪の予想】
18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量(いずれも多い所)
日本海側北部 60センチ
日本海側南部 30センチ

除雪作業は、慣れていても、必ず2人以上で、安全を十分確認しながら、行ってください。

雪下ろしの注意点

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屋根に積もった雪は、大雪になる前に、早めに除雪作業をしたいものです。安全に雪下ろしをするための注意点は、次の3つのことが挙げられます。

(1)雪下ろしをする前には、雪が緩んでいないかどうか、必ず確認しましょう。新雪や、晴れた暖かい日の午後は、特に屋根の雪が緩んでしまいます。また、雪と一緒に、つららが落ちてくることもあります。

(2)はしごを使って屋根に上る場合は、はしごが動かないよう、ロープなどで、しっかり固定しましょう。はしごから屋根へ移動する時は、転落しないよう、一段と注意が必要です。

(3)雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残しましょう。万が一、屋根から落下した場合でも、雪がクッション代わりになってくれます。面倒でも、必ず命綱とヘルメットを装着し、滑りにくい靴を着用しましょう。携帯電話も忘れずに持って、作業してください。

21~22日 九州・山陰・北陸で「警報級大雪」のおそれ

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一方、21~22日頃は、次の強い寒気が南下するでしょう。

次の寒気は「西回り」で流れ込むのがポイントです。そのため九州・山陰・北陸の広い範囲で「警報級の大雪」になる可能性があります。

気象庁は、大分県熊本県長崎県佐賀県福岡県山口県島根県鳥取県福井県石川県富山県では21~22日に「大雪警報」の可能性が「中」レベル、新潟県は22日に「大雪警報」の可能性が「中」レベルと発表しています。

また、長野県でも22日は「大雪警報」の可能性が「中」レベルです。

大雪への備えは、早めに行ってください。

除雪・防寒グッズの用意

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積雪が予想される場合には、以下のような除雪・防寒グッズを早めに用意しましょう。

① 融雪剤やスコップなど除雪用具の確認をしてください。直前に準備しようとすると、手に入らないこともあります。

電気やガスの暖房が使えなくなる可能性があります。カイロ湯たんぽ、灯油ストーブなど防寒グッズを用意しておきましょう。

停電時にも情報が得られるように、電池式のラジオやモバイルバッテリーなどがあると安心です。

④ 低温で水道が凍結するおそれもあります。水道の凍結対策や飲料水の備蓄、生活用水用に浴槽に水をためておきましょう。

グッズの使用期限や消費期限は定期的に確認し、積雪に備えるようにしてください。

あす19日まで北海道は大雪 21~22日は九州・山陰・北陸で警報級大雪のおそれ