風呂掃除

大掃除の時期を迎え、東京消防庁が公式X(旧・ツイッター)にて、洗剤による事故に関する実験映像を公開。使用する際の注意点について、警鐘を鳴らしている。

 

■実際に事故が多発

年末の大掃除の時期を迎える中、東京消防庁ではXで、「大掃除といえば洗剤が必要ですが、専用容器以外への移し替えは絶対にしないでください! とくにアルカリ性洗剤をアルミ缶には移し替えないでください! 実際に事故が多発しています!!」と注意喚起した。

今年5月、男性が職場で使用していたアルカリ性洗剤をアルミ缶に移し替えて持ち帰ろうとしたところ、缶が破裂。複数の人がケガをする事故となった。また、アルミ缶に入れた洗剤を持ち運んでいたところ破裂し、隣にいた人の目に入ってけがをするという事故も発生している。

 

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■2時間ほどで破裂

同庁の公式YouTubeチャンネルで公開された実験映像では、アルカリ性洗剤をアルミ缶に入れたところ、洗剤に含まれる成分とアルミニウムが反応して水素ガスが発生。2時間後にはアルミ缶が腐食して側面から中の洗剤が漏れ出した。

さらに、アルミ缶にアルカリ性洗剤を入れて蓋をして密閉すると、2時間後に缶の底が変形して大きく膨らみ、その10分後には缶の内圧が高まって破裂した。

 

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■有毒ガスの危険

また、同庁ではキッチンのシンクの掃除のために、酸性洗剤と塩素系洗剤をかけたところ、有毒の塩素ガスが発生した事故の事例についても紹介。こちらも実験では、洗剤を混ぜてから約3分で人体に危険な濃度のガスが発生した。

同庁では、種類の違う洗剤を一緒に使わないことや、別の種類の洗剤を使用する場合には、必ずしっかりと水やお湯で流し、洗剤が混ざらないようにすることも呼びかけている。

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■アルミ缶に洗剤を入れる実験

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