株式会社ジャパンメディカル・カンパニー(所在地:東京都中央区、代表:大野秀晃)が2023年11月19日(日)~22日(水)に、シンガポールで開催された「IFNE 10th World Congress of Neuroendoscopy (世界神経内視鏡連盟主催 第10回世界神経内視鏡学会)」にて日本の企業として初めてランチョンセミナーを共催しました。

 11月19日(日)~22(水)の4日間、マリーナベイ・サンズシンガポール)で開催された「IFNE 10th World Congress of Neuroendoscopy (世界神経内視鏡連盟主催 第10回世界神経内視鏡学会)」において、当社が「Training and Education in Endoscopic Intraventricular Surgery -Novel intraventricular simulation Model-(内視鏡脳室内手術の研修と教育 -新たな脳室内シミュレーションモデル-)」をテーマにランチョンセミナーを共催しました。

 IFNE主催の海外の学術集会において、日本の会社がランチョンセミナーをすることは、史上初(※注)となります。
 またこのセミナーでは当社が新潟大学医歯学総合病院・新潟医療センター 脳神経外科 西山健一先生、慶應義塾大学医学部脳神経外科 三輪点先生とともに2年以上の月日をかけて開発を進めてきた透明脳モデルを世界で初めて発表することが出来ました。当モデルは、25年以上にわたる当社のモノづくり経験、最先端の3Dプリンタ技術、そして日本を代表する脳神経外科医2名によるインサイトが融合したもので、多くの反響をいただいております。神経内視鏡手術の手技の向上、および新規機器の仕様の評価にも活用できる画期的な製品となりました。

 ランチョンセミナーには世界各国の300名以上の脳神経外科医が参加し、参加者皆さまからの高い興味・関心を集める大変活気のある会となりました。

※注:2023年11月 IFNEおよび当社調べ

ランチョンセミナー後、当社の機器展示ブースでの様子

【IFNE(国際神経内視鏡連盟)について】

 国際レベルでの神経内視鏡検査の進歩に貢献することを目的に、神経内視鏡手術を実践する先駆的な神経外科医によって設立された連盟です。 神経内視鏡外科医のために、高水準のトレーニングの促進や、神経内視鏡手術のガイドラインとグッドプラクティスの適応、開発などに取り組んでいます。

【日本から参加された先生の声】

  • 新潟医療センター 脳神経外科 西山 健一先生

【認定資格・所属学会】

新潟市西区自治協議会委員

・日本脳神経外科学会専門医

・日本神経内視鏡学会技術認定医

・日本小児神経外科学会(評議員)

・International Federation of Neuroendoscopy (Executive Board, Secretary) 事務局長

・World Neurosurgery (Section editor)

1.西山先生から見たIFNE

 今世紀に入って以降、神経内視鏡外科の発展は実に目覚ましいものがあります。世界各地で独自に開発された機器、磨かれた技術、蓄積された知識、これらを共有する場がIFNEです。分け隔てなく、世界中の人々に最新の医療を還元するプラットホームになっているように思います。

2.IFNEにてランチョンセミナーを日本の先生と日本の企業が行う意義

 我が国は世界でもいち早く神経内視鏡外科を開始した先進国です。特に軟性内視鏡を用いた外科手術は未だに世界をリードしています。また安全な手術を担保するための技術認定を、国を挙げて学会主導で行ってきました。先進諸国、発展途上国を問わず、日本が蓄積してきた知的財産から学びたいと世界は熱望しています。

この度のランチョンセミナーは、いわば我が国の関係者に求められた義務であり、今後も継続していかなければならない使命と私は考えています。

3.今回の透明脳モデルに関して

 一にも二にもジャパンメディカル・カンパニー社様のご尽力、特に技術開発担当者様のお力添えがあってこそのモデルです。透明になれば本来何も見えなくなるはずですが、このモデルは、透明性を維持しつつ脳内部を外から透見できる点が画期的です。内視鏡を挿入した際、内視鏡の外の状況は皆目見当がつきません。しかしこのモデルで練習すれば、それが術者の脳裏にインプットされていくはずで、手術の安全性に寄与できるものと思います。また機器開発の観点からは、新規機器の仕様の評価に利用できるものと考えています。今後使用を重ね、現在は思いつかないような用途が生まれてくるだろうと想像すると、わくわく感でいっぱいですね。

【認定資格・所属学会】

・ 日本脳神経外科学会・専門医

・ 日本神経内視鏡学会技術認定医・評議員

・ 日本小児神経外科学会認定医・評議員

・ 日本脳神経外科コングレス

・ 日本小児科学会

・ 日本脳卒中学会専門医・指導医

・ 日本頭蓋底外科学

・ 日本小児血液がん学会

・ 日本脳腫瘍外科学

・ 日本脳腫瘍学会

・ 脳神経外科手術と機器学会

・ 日本整容脳神経外科学

・ 日本水頭症脳脊髄液学会

・ Craniosynostosis研究会

・ 東京脳腫瘍治療懇話会

1.三輪先生から見たIFNE

 神経内視鏡手術の分野において、最高峰の技術や知識が集結する会であるとともに、ハンズオンやレクチャー等、教育面も充実しているのが特徴だと思います。facultyメンバーや会の雰囲気もよく、常に次世代への引継ぎも行われている印象があります。

2.IFNEにてランチョンセミナーを日本の先生と日本の企業が行う意義

 これまでも日本の技術力が手術においてもシミュレーションモデル開発においても高いことは知られていたと思いますが、それらを実際このような大きな国際学会で直接アピールできる場がなかったと思います。今回、日本の企業の協賛をいただき、日本の先生が直接アピールできたことは、神経内視鏡の世界で日本の技術力の高さを改めて強く示すことができ、さらに日本における手術手技力の高さは日本のハイレベルなシミュレーションモデルを使用したトレーニングに裏打ちされている、ということを直接アピールすることができた、よい機会だったと思います。

3.今回の透明脳モデルに関して

 今回の透明脳モデルの開発は、西山先生とジャパンメディカル・カンパニー社のスタッフの方々のアイディアと知識、経験の集大成だと思います。初めは透明度や硬さが思うようにいかず苦労した時期もありましたが、ジャパンメディカル・カンパニー社のスタッフの方々にかなりのご尽力をいただき、素晴らしい完成品となりました。心より感謝しております。この透明脳モデルは、内視鏡から見える景色だけではなく内視鏡の動き自体を可視化することができる世界初のモデルであり、内視鏡下手術の技術の向上、合併症の減少のみならず、将来的に脳室内で使用可能なデバイスの開発や安全性の検証に至るまで、幅広い分野での有用性が期待できます。

 ジャパンメディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャー企業です。赤ちゃんの“頭のゆがみ“を矯正するヘルメット「Qurum (クルム)」「Aimet(アイメット)」の開発、製造、販売を行っております。

 ヘルメットを用いた累計症例数は13,000症例(※)以上の実績があり、ヘルメット治療のさらなる認知拡大を図るとともに、頭蓋形状矯正という概念そのものと疾病啓発の普及に取り組んでまいります。

 また赤ちゃんの頭のかたちを簡便に測定できる「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」も開発、当該アプリを使った測定の結果は参考計測数値としても幅広くご活用いただけます。

 ジャパンメディカル・カンパニーでは、研究開発の開拓を進めるため、大学、高等専門学校、公的研究機関、医療機関等に勤務する医師または研究者を対象に共同研究も行っております。

※:2023年10月 ジャパンメディカル・カンパニー調べ

■社名:株式会社ジャパンメディカル・カンパニー

■設立:2018年5月

■代表取締役CEO:大野秀晃

■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売

■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp

株式会社ジャパンメディカル・カンパニーのプレスリリース一覧

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445

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株式会社ジャパンメディカル・カンパニー 社長室 柳本 瑞穂

TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp

配信元企業:株式会社ジャパンメディカル・カンパニー

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