ザック・エフロンが主演を務めるA24最新作『アイアンクロー』が2024年4月5日(金)より公開されることが決定。あわせて、本作の場面写真、主演、監督コメントが解禁された。

【写真を見る】筋骨隆々な肉体を作り上げ撮影に臨んだザック・エフロン

本作は「呪われた一家」と呼ばれたプロレス一家の衝撃の実話を映画化したもの。先日発表された「ナショナルボード・オブ・レビュー賞」では、エフロンをはじめとするキャストたちが「アンサンブル演技賞」に輝き、同賞が発表した2023年トップ10に、作品賞の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)をはじめ、『バービー』(23)、『オッペンハイマー』(2024年公開予定)、『哀れなるものたち』(23)、『マエストロ:その音楽と愛と』(23)、『君たちはどう生きるか』(23)などと共に選出された。

アイアンクロー(鉄の爪)”を得意技とし、1960年から1970年代にかけて日本でもジャイアント馬場アントニオ猪木らと激闘を繰り広げた、アメリカの伝説的なプロレスラー、フリッツ・フォン・エリック。本作は、そんな絶対的な権力者である父の教えに従ってプロレスの道を選び、世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話を基にしたドラマだ。いつしか“呪われた一家”と呼ばれるようになったフォン・エリック家は、リック・フレアー、ハリー・レイス、ファビュラス・フリーバーズといった人気レスラーたちとの激闘のなかで、プロレス界で栄光を築き上げながらも相次ぐ悲劇によって引き裂かれそうになっていく。そのなかで彼らが辿った壮絶な道のりを、長男ケビン(エフロン)の視点からドラマチックに描いた作品となっている。

本物のプロレスラーと見紛うほどの筋骨隆々な肉体を披露したエフロンは、今回の肉体改造について「いままでで最も厳しい挑戦のひとつでした。経験したことのない過酷なトレーニングと食事制限を始めました。ワークアウトから戻って、ワークアウトして、撮影して、またワークアウトみたいな感じだった。つらかったですよ、でも結果的にそれはケビンとは何者なのかという深い洞察につながりました。彼が自身の運動能力やプロレス、肉体に捧げようとしたものや、完璧を求める姿勢が見えてきたんです」とコメントしている。また、次男デビッド役をハリス・ディキンソン、三男ケリー役をジェレミーアレン・ホワイトが務めた。いま旬な人気俳優たちが惜しげもなく披露する、その鍛え上げた肉体と迫力満点のアクションも本作の見どころとなっている。

そのほか、ホルト・マッキャラニーが厳格な父フリッツリリー・ジェームズがケビンの妻パム、モーラティアニーが信心深い母ドリスをそれぞれ演じた。また、米プロレス団体AEWの現役王者であるMJFことマクスウェル・ジェイコブ・フリードマンがエグゼクティブ・プロデューサーを、元WWE王者のチャボ・ゲレロ・ジュニアプロレスシーンのコーディネーターを務め、それぞれがレスラー役で劇中にも登場する。

また、監督はカナダ出身のショーン・ダーキン。ダーキン監督は自身を「プロレス狂」と呼ぶほど、子どもの頃からのプロレスファンで、フォン・エリック兄弟には並々ならぬ思いがあったという。この物語について、監督は「なぜ、あれほどまでにフォン・エリック兄弟に惹かれたのだろう。彼らはほかに類を見ないエンターテイナーで、彼らの華やかなプロレスは観ていて最高に楽しかった。それに、いまのプロレスの基盤になったスタイルでもある。しかし、それよりも僕の心を捉えて離さなかったのは、彼ら家族の喪失の物語だったんです」とコメントした。

フォン・エリック家を次々と襲う悲劇、そしてケビンが送る数奇な運命とは?本作の公開に期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

世界ヘビー級王者になることを宿命づけられた兄弟の実話を基にしたドラマを描く『アイアンクロー』/[c]2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.