上沢の奪三振率の低さはひとつのハードルになっているようだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 現地時間12月16日(日本時間17日)、米メディア『Tampa Bay Times』のマーク・トプキン記者は、レイズ日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す上沢直之の獲得に関心を持っていると伝えた。

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 レイズは今季10勝を挙げた右腕のタイラー・グラスノーをトレードでドジャースに放出。先発陣の補強が急務な状況となっており、日本から海を渡ろうとしている右腕に熱視線を送っているようだ。

 この報道に米スポーツメディア『MLB TRADE RUMORS』が反応。レイズが上沢に興味を持っていることについて「レイズには、投手が新たな成功を収めたり、キャリアを好転させたりするのを支援してきた長い歴史があるため、NPBからMLBに移籍する投手にとって堅実な着地点となる可能性がある」と記載し、レイズ移籍が有力だと指摘。また、「NPBでの実績と、他の多くのフリーエージェント投手と比較して比較的安価であることから、さらに多くの球団がウワサワに興味を持っていると考えていいだろう」とも綴った。

 同メディアは上沢の特長についても紹介。「2014年から2023年までファイターズに在籍し、NPBで1118回1/3を投げて防御率3.19だった。右腕は先発ローテーションに完全に定着するまでに数年を要したものの、成績は常に安定しており、2023年には170イニングを投げて防御率2.96とキャリアハイを記録した。また、ウワサワはNPBオールスターゲームに3度出場している」と、日本で残した先発投手としての実績を評価した。

 一方で、記事内には「メジャーリーグのスカウトの視点から見たウワサワに対する2つの大きなマイナス点は、奪三振の少なさ(奪三振率19.67%)と球速である」とも記載。「2023年の平均速球は90.8マイル(約146キロ)前後だった。ウワサワは確かなコントロールを持っており、それがコンタクトが上手い打者が多い日本での大成功につながったのは明らかだが、彼のスタッツが長期にわたってMLBの打者を翻弄できるかどうかはオファーを検討するフロントオフィスが自問自答するところだろう」と、懸念点を指摘していた。

 日本球界で確かな実績を残した上沢はメジャー契約を勝ち取ることができるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

レイズが日本ハム・上沢直之の獲得に関心と米報道 「日本で常に安定した成績」と評価も2つの“マイナス点”を指摘