Instagramは、SHIBUYA109 lab.とともに2023年のトレンドを振り返るレポート「Instagram発!国内Z世代のトレンドレポート 2023年 総集編」を公開。利用者データをもとに、1年を通してZ世代に特に人気だった検索キーワードやハッシュタグ、楽曲などの情報を発表した。

参考:【写真】国内Z世代のトレンドレポート

 今回明らかになったのは、「検索ワード」「ARカメラエフェクト」「リールで使われた人気曲」「人気のハッシュタグ」の動向について。

 検索ワードは、年間を通した伸び率、検索された回数のどちらを見ても、ハロウィンやクリスマス、母の日などの季節イベント、ファッションやネイル、そして旅行・お出かけに関するキーワードが上位を占める結果に。

 お出かけ関連は桜で有名な「目黒川」、紅葉が目当ての「イチョウ並木」など、四季を感じられる場所へ足を運んでいる様子。旅行関連でランクインしたのは「韓国旅行」のみで、コロナ禍が落ち着いて外出が増えてきたものの、国内や近場が人気。「ルーブル美術館展」や「ジブリ展」などのアート系もランクインした。

 また、ネイルは季節イベントを取り入れた「秋ネイル」「クリスマスネイル」などで検索されることが多く、ファッションは「カーディガンコーデ」「トラックジャケット」などアイテム名のみ、もしくはコーデを足して具体的な着こなし方を調べるZ世代が多いようだ。

 続く「ARカメラエフェクト」は、Z世代にとって、ストーリーズやリールを投稿する際に欠かせないもの。年間を通して利用が伸びたARカメラエフェクトを見てみると、コロナ禍で長い間マスクの着用が当たり前だったことが影響しているのか、顔が盛れていないときでも気軽に使えるからか、マスクで口元を隠したり、顔全体を隠すようなデザインが複数ランクイン。利用回数が多いエフェクトはシンプルなキラキラ系や、キラキラに可愛い猫やクマなどを組み合わせて顔が盛れるものが人気。BeReal.のようなデザインも日常で汎用性が高いからか、多く利用されている様子。アイドルやキャラクター、アニメなどファンが作った非公式のデザインも多くランクインしており、推し活の一環としてエフェクトを楽しんでいるZ世代が多いことが窺える。

 また、リールで使われた人気楽曲として、Conton Candyの「ファジーネーブル」、YOASOBIの「アイドル」、シャイトープの「ランデヴー」の3曲がランクイン。伸び率ではNitecoreの「Heartbeat」やCharlie Puthの「I Don’t Think That I Like Her」が好評だったほか、使われた回数ではJung Kookの「Seven (feat. Latto)」やAKMUの「Love Lee」など韓国勢が上位にランクインした。

 アーティスト別では「ユートピア」「Nagisa」「Analog Life」のimase、「ASAP」「Cool with You」「Get Up」のNew Jeans、「アイドル」「アドベンチャー」のYOASOBI、「セプテンバーさん」「花火大会」のRADWIMPSは複数曲がランクインしており、楽曲を出すたびに人気を集めているようだ。

 最後に、人気のハッシュタグに関しては、季節イベントや旅行・お出かけに関するハッシュタグが多いという、検索キーワードと同じ傾向がみられた。検索ワードと異なる傾向としては、検索キーワードで人気のファッション関連は少ない一方、投稿に使ったハッシュタグではエンタメ関連が非常に多く使われており、乃木坂46の「#齋藤飛鳥卒業コンサート」、SnowManのドームツアー「#snowman1stdometour2023idome」など人気グループのコンサート名や、「#rockinjapan」「#summersonic」などのフェスが数多くランクインする結果に。

 旅行・お出かけ系では「#桜スポット」「#GW旅行」などに加えて、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンハロウィンイベント「#ホラーナイト」や、東京ディズニーランドの「#disneychristmas」なども人気。スポーツ関連として「#wbc2023」「#秋季キャンプ」など野球に関するハッシュタグもランクインした。

(文=リアルサウンド編集部)

「国内Z世代のトレンドレポート」(提供=Instagram)