Jリーグは19日に理事会を開催し、「Jリーグスタジアム基準」の改定を決定した。主な変更点は下記のとおり。

◆入場可能数

 これまで「J1は15,000人以上、J2は10,000人以上(芝生席は観客席とはみなされない)、椅子席でJ1は10,000席以上、J2は8,000席以上の座席があること(ベンチシートは1席あたりの幅を45cm以上とする)」という基準が定められていたが、地域の事情に応じた柔軟な対応を可能とするため、今回の改訂で条件を緩和。

 「Jリーグ規約第34条に定める『理想のスタジアム』の要件を満たし、ホームタウン人口等の状況、観客席の増設可能性(特に敷地条件)、入場料収入確保のための施策等を踏まえて理事会が総合的に判断した場合、5,000人以上(全席個席であること)で基準を満たすものとする」という文言が追加された。

◆観客用設備

 AFCクラブライセンス規則改定に伴い、スタジアム基本原則に関して「ホームページなどオンラインで閲覧できるようにして遵守を徹底すること」という文言が追加された。また、同原則において、新たに「ピッチへの立ち入り、物の投げ込み、汚い言葉や暴言の使用、人種差別的行為」などの禁止事項(自粛事項)や罰則、「喫煙、アルコール、花火、横断幕などに関する制限」という文言も追加されている。

◆ベンチ・更衣室設備

 これまでチームベンチは「14名以上(ACLは21名)着席できること」と定められていたが、ACL大会名称および大会規則の変更に準じ、「14名以上(ACLEおよびACL2は23名)着席できること」と変更された。

 また更衣室に関しては、同じ理由で「2室 25人以上の更衣設備を備えること(ACLは30人)。また、温水シャワー8基以上、マッサージ台、洋式トイレ」から「2室 25人以上の更衣設備を備えること (ACLEおよびACL2は30人)。また、温水シャワー8基以上、マッサージ台、洋式トイレ(ACLEおよびACL2は4室)」に変更されている。

◆スタジアム形状

 軽微な変更ではあるが、明確化のため、「原則としてメインスタンド『は』西側に配置すること」から「『新設のスタジアムについては、』原則としてメインスタンド『を』西側に配置すること」と変更されている。

Jリーグ[写真]=Getty Images