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(写真:時事通信

12月19日、国内フリーエージェント権を行使し、埼玉西武ライオンズから福岡ソフトバンクホークスへと移籍した山川穂高選手(32)が入団会見を行った。4年で総額16億円を超える大型契約を結んだとされているが、入団会見の第一声は謝罪だった。

「このたび、ソフトバンクホークスさんにお世話になることになりました。ここまで決断に時間がかかってしまい、申し訳なく思っております」

「一連の私の不祥事によって、ライオンズファン、球団、プロ野球ファンすべての関係者にご迷惑をおかけしましたことをお詫びしたいと思います」

涙を浮かべながら「西武ライオンズさんは入団から10年間、苦しいときも楽しい時も支えてくれました。感謝しています」と述べるシーンもあった山川。本来は喜ばしいはずの入団会見が、さながら謝罪会見となってしまった――。というのも、山川は今年5月に知人女性に対する強制性交の疑いが報じられている。

山川は書類送検され、8月下旬に不起訴処分となったが、この件を受けて西武は無期限の公式戦出場停止という処分をくだした。さらに、山川には不祥事だけでなく球団に対する不義理という“罪”もある。

「山川選手は10月、公式戦扱いではないフェニックスリーグに参加し、不祥事について記者団の前で謝罪しました。ところがその後、FA宣言ソフトバンクに移籍することに。交渉を水面下で進めていた上に、西武側に移籍の報告を正式にしていなかったそうで、西武の渡辺久信GMは12月15日に『本人からの連絡はないです』『どうなのかと思ってしまう。普通はね……』と報道陣に漏らしたといいます。

不祥事でチームに迷惑をかけた上に不義理を働いた山川選手は結局、謹慎処分中の移籍となったため“西武ライオンズ山川穂高”としてファンの前で謝罪することはありませんでした。チームのファンとしては『すべて清算してから移籍してほしかった』というのが本音のようです」(スポーツ紙記者)

■西武ファンだけでなくSBファンからも批判相次ぐ

その結果、X上で、山川には西武ファンから《ソフトバンク入団会見でライオンズへの謝罪とか煽ってるんか?》《まず謝罪会見をもっと早くライオンズですべきだった》《一社会人としてあり得ない ドン引きです》と糾弾の声が。

また、移籍先であるソフトバンクのファンからも《謝罪会見なら西武の時にするべきでは?》《謝罪会見するなら西武球団でやってから来てくれよ……》《こっちとしては、向こうでケジメつけてからSBで入団会見するならわかる》と不満の声が漏れているのだ。

「山川選手は西武に対する禊を果たすことなく、FA宣言で同じパ・リーグの別チームに移った上に、ソフトバンク入団によって出場停止処分も解除となりました。そのことについて、ソフトバンクファンから異論が噴出。また『こんなに暗い入団会見では歓迎できない』と戸惑う声も聞こえてきます」(前出・スポーツ紙記者)

西武とソフトバンク、双方のファンから批判される山川。入団会見では「厳しい声があがるのは当然のことだと思っています」と言い、「僕も野球で結果を出して許してもらえるとは思っていない。根本から変わらないといけない」と語っていたが、想像以上に険しい茨道になりそうだ。