2023年度の司法試験で、大学の法学部を3年で卒業しロースクール(法科大学院)の既修者コースに2年間通う「法曹コース(3+2)」の在学中受験者の合格者数が122人であることが、12月20日までにわかった。文部科学省設置の法科大学院等特別委員会での配布資料で明らかにされた。

受験者数は187人で、合格率は「65.24%」だった。2022年度の既修者コースを修了した者の合格率が「62.82%」、また既修者コースに通う在学中受験者全体(824人)の合格率は「63.31%」で、これらをわずかに上回った。

ロースクール在学中の受験は2023年度から始まった。法曹コースの在学中受験者は、2022年度にロースクールへ法曹コースで入学した者が対象となる。同委員会の資料によると、2022年度の同入学者数は203人、受験率は92.11%で、ほとんどの法曹コース入学者が在学中受験したことになる。

合格者(1781人)の3分の1を占めた在学中受験者637人の中に法曹コース入学者も含まれていたが、法務省は11月、「法曹コースの人数は公表しない」と弁護士ドットコムニュースの取材に回答していた。ロースクールを管轄する文科省から公表された形だ。

司法試験、在学期間の短い「法曹コース」の合格率が明らかに 文科省が公表