日本サッカー協会JFA)は20日、来年1月1日に行われる「TOYO TIRES CUP 2024」タイ代表戦に臨む日本代表において、ヴァンフォーレ甲府に所属するDF三浦颯太を追加招集すると発表した。

 そこで今回は、過去10年間(2013年以降)でJ2からA代表に選出された印象的な選手たちを振り返る。

◆小川航基

主な大会:EAFF E-1 サッカー選手権 2019 決勝大会
当時所属:水戸ホーリーホック(現所属:NEC

東京五輪前の2019年12月に行われたEAFF E-1 サッカー選手権は、招集メンバー全員が当時の国内組で、代表初選出が10名だった。そのなかで唯一、J2から招集されたのが、水戸に所属していた小川航基。小川は代表デビュー戦となった香港戦でハットトリックを決める活躍を見せた。

◆中村航輔

主な大会:キリンチャレンジカップ2019ほか
当時所属:柏レイソル(現所属:ポルティモネンセ

2018年に柏レイソルがJ2に降格したが、2019年の3月に行われたキリンチャレンジカップ2019などのA代表には招集された。その年、中村はJ2最少失点(最多得点)での優勝、1年でのJ1復帰に貢献している。

◆渡辺皓太

主な大会:コパ・アメリカ2019
当時所属:東京ヴェルディ(現所属:横浜F・マリノス

東京五輪前に開催されたコパ・アメリカ2019は、招集された23人のメンバーのうち、18人が五輪世代だった。そのなかで、J2から唯一招集されたのが渡辺皓太。当時、プロ3年目の20歳だった渡辺は、2008年のFW大黒将志以来、東京ヴェルディから11年ぶりに選出された。

山口蛍

主な大会:2016年ロシアW杯アジア最終予選ほか
当時所属:セレッソ大阪(現所属:ヴィッセル神戸

2015年冬にハノーファードイツ)へ移籍した山口だが、ケガの影響もあり、出場機会が減少。チームも降格したことで、2016年夏に当時J2だったC大阪へ復帰した。J2でプレーしていた間も、当時のヴァイッド・ハリルホジッチ監督からA代表に招集されている。

◆伊野波雅彦

主な大会:2014 FIFAワールドカップブラジルほか
当時所属:ジュビロ磐田(現役引退)

伊野波氏は磐田でプレーしていた2014年、日本代表史上3人目となるJ2からのFIFAワールドカップメンバーに選出された。なお、伊野波氏以前の2人は2002年日韓W杯に出場した、当時セレッソ大阪所属の西澤明訓氏と森島寛晃氏。

遠藤保仁

主な大会:FIFAコンフェデレーションズカップ2013ほか
当時所属:ガンバ大阪ジュビロ磐田

日本代表歴代最多出場を誇るレジェンドも、J2から招集されていた。G大阪がJ2に降格していた2013年も、コンフェデ杯や2014 FIFAワールドカップ・アジア4次予選で主力としてプレーしている。

今野泰幸

主な大会:FIFAコンフェデレーションズカップ2013ほか
当時所属:ガンバ大阪(南葛SC)

遠藤と同じく、今野もG大阪の一員としてJ2でプレーしながら、アルベルト・ザッケローニ監督の信頼をつかみ取った。コンフェデ杯でも全3試合に先発出場。A代表に欠かせない存在となっていた。

 このほかにも、J2降格が決定した状態では、清水エスパルス権田修一らも選出されており、10年以上前には、セレッソ大阪に所属していた香川真司乾貴士などが選出されていた。

 また、日本代表以外では、オーストラリア代表のミッチェル・デューク(当時ファジアーノ岡山)やトーマス・デン(当時アルビレックス新潟)、韓国代表のユン・ジョンファン(当時サガン鳥栖)らも、J2からW杯に出場している。