ディズニー100周年記念作品のアニメーション映画『ウィッシュ』(公開中)の公開記念舞台挨拶が12月20日TOHOシネマズ日比谷にて開催され、主人公アーシャ役の生田絵梨花、アマヤ王妃役の檀れい、ダリア役の大平あひる、ガーボ役の蒼井翔太、ハル役の青野紗穂、サイモン役の落合福嗣ダリオ役の宮里駿、バジーマ役の竹達彩奈ら総勢8名の日本語吹き替えキャストが登壇した。

【写真を見る】本作で美声を披露した主人公アーシャ役の生田絵梨花とアマヤ王妃役の檀れい。

本作で描かれるのはどんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまった新ディズニーヒロイン、アーシャが起こす奇跡の物語。感動の声がたくさん届いている本作を生田は初日に映画館で鑑賞したことを明かし、「友達からも『観たよ』と連絡をもらっています。実際、私も劇場へ初日に観に行ったのですが、小さい男の子が『あー!シャボン玉だ!』と言っている姿に癒されたし、後ろに座っていた男性の方が声を出して笑っていたり、映画が終わると2人組の女の子が『本当に楽しかったね』と話していて…」と観客の反応を報告し、「みなさんの感想を、耳をダンボにして盗み聞きしちゃいました(笑)」と笑顔で振り返り、生の感想が聞けたことを喜んでいた。

楽曲の素晴らしさへの反響が大きい本作。パワフルな曲調で人気の「真実を掲げ」については、キャストそれぞれがレコーディングの裏話を披露。生田は「この曲のときだけ、ヘッドホンを半分外し、自分の声をあまり聞きすぎないようにしました。目の前の相手に伝えるという気持ちで歌いました」とこの楽曲だけでトライした収録方法を明かす。普段は柔らかい声で歌うことが多いという檀は「この曲は絶対地声の強い声で歌いたいと思って」と力を込めて収録時を振り返り、自身にとっては大きなチャレンジだったとしながらも、「強い願いがディスニーの神様に届いたのでしょうか。自分も想像しなかったほど強い声が出て。魔法がかかったんです!ウィッシュなんです!」と興奮気味に語り、会場から大きな拍手を浴びていた。

イベントでは本作の監督を務めたクリス・バックとファウン・ヴィーラスンソーンからのサプライズメッセージもMCにより代読され、「絵梨花、あなたこそ日本のアーシャです。そして皆さんが“スター”です」と歌詞にちなんだメッセージが日本版キャストに贈られると、一同が拍手を贈り合う場面も。さらに生田にはアーシャを描いた直筆イラストがプレゼントされるというダブルサプライズも用意されており、「絶対、家宝にします!」とうれしそうにプレゼントを見つめていた。

オファー時を振り返った落合は「お父さん、これに出るんだよと伝えたところ、『出世したね』と言われて(笑)。なにをもって“出世”と言っているのかは分からなかったのですが、喜んでくれました」と話し、笑いを誘っていた。ガーボ役は「感情が激しい感じの子」と説明した蒼井は、「可愛らしかったり、ちょこちょこ気難しい顔もします。だけど、めちゃくちゃいい子なので、可愛いなって思っていただけたら嬉しいです」と呼びかける。さらに本作での歌唱法については「普段の僕はビブラートにクセがあるのですが、」今回は小柄な少年というやくなので、ビブラートは一切排除した少年っぽさを意識してガーボを演じながら歌わせていただきました」といつもとは違うアプローチに充実感を漂わせていた。

「真実を掲げ」の歌唱に参加していない落合は「セリフから歌になるところが好き!だんだん重なり合っていって…」と楽曲の魅力を解説。「これ以上、魅力を伝えるとネタバレしてしまうので、とにかく観て感じてください!いい歌です!」とコメントし、2回目以上鑑賞済みの観客が半数以上を占める会場から大きな拍手を浴びていた。

取材・文/タナカシノブ

主人公アーシャ役の生田絵梨花はディズニーアニメーション最新作『ウィッシュ』(公開中)を初日に映画館で鑑賞したと笑顔で報告!