生田絵梨花と檀れいが、12月20日に都内で行われた映画「ウィッシュ」公開記念舞台あいさつに、大平あひる蒼井翔太、青野紗穂、落合福嗣、宮里駿、竹達彩奈と共に登壇した。

【写真】最後は「ウィッシュ、大ヒット!」という掛け声で銀テープ&金テープが発射された

生田絵梨花「実感がすごく強く持ててとてもうれしく思っています

映画「ウィッシュ」は、ディズニー100周年を記念して「アナと雪の女王」のスタッフ陣によって制作されたドラマチックミュージカル・アニメーション。願いがかなう魔法の王国“ロサス”に暮らす少女・アーシャは、そのすべての”願い”は魔法を操る王様に支配されているという衝撃の真実を知ってしまう。アーシャの“みんなの願いを取り戻したい”というひたむきな思いに答えたのが願い星の”スター”。願い星に選ばれた少女・アーシャが王国に巻き起こす奇跡とは。

生田はヒロイン”アーシャ”の日本版声優を務め、檀は国民思いのロサス王国の”アマヤ王妃を務めている。その他、「白雪姫」に登場する7人のこびとからインスパイアされて生まれたキャラクター「ティーンズ」役の日本版声優、ダリア役の大平、ガーボ役の蒼井、ハル役の青野、サイモン役の落合、ダリオ役の宮里、バジーマ役の竹達もこのイベントに集結した。

生田は「いよいよ幕が開いて、たくさんの方から感想をいただけたりとか、街から『ウィッシュ』の音楽が聞こえてきたりすると、『あ、皆さんのもとに届いてるんだなぁ』っていう実感がすごく強く持ててとてもうれしく思っています」と、12月15日に公開され、好調なスタートを切った本作品への反響の大きさを喜んだ。

さらに、「実は私、初日に自分で見に行ったんです。見てる時にその空間にいる子どもちゃんが願い玉が出てきたシーンで『うわぁ、シャボン玉だぁ』って言ってて、シャボン玉ではないんですけど(笑)、それに癒やされましたし、上映中に後ろのほうの男性の方が声を出して笑ってらして、『あ、これは男性の方もこんなに楽しんでくれるんだ』ってうれしくなりました。上映が終わって、帰る最中に2人組の女の子たちが『本当に楽しかったね』って話してて、そういう感想を直接盗み聞きさせてもらっちゃって(笑)。いろんな世代の方が楽しんでくれてるのを生で感じられて、すごくすごくうれしかったです。耳ダンボにして聞いてました」と、公開初日に映画館に見に行って、見た人たちの感想をたくさん聞いたことを明かした。

■檀れい「魔法にかかったんです!ウィッシュなんです!」

檀は「大好きなディズニーでお仕事をさせていただけて本当にうれしい気持ちと、そして12月15日に公開されて、ディズニー100年の思いを皆さまのもとにお届けできることが何よりも幸せです」とあいさつ。

周囲の反響について聞かれると、「公開前から皆さんに『楽しみだ』って声をたくさんいただきまして、ご覧になった方は『楽曲が素晴らしかった!』と。または『素晴らしい楽曲に思わず立ち上がって拍手したくなった』というありがたい声もいただきました。見た方、皆さんが必ずおっしゃるのが『また見たい』『もう一回見たい』で、それが何よりもうれしいことですし、私も生田ちゃんみたいにぜひ映画館に足を運びに行きたいなって改めて思いました」と笑顔で語った。

映画「ウィッシュ」は、ミュージカルということで多くの楽曲を聴くことができる。その中の「真実を掲げ」という曲に話が及ぶと、生田は「全体を通して一番、自分の中で歌い方が難しいなって悩んだ曲でした」と明かした。

「強さは必要な曲なんですけど、あまり強く歌おうと思いすぎるとひとりよがりになってしまうし。この曲を歌うシーンは、王国の真実を知って、みんなに対して『立ちあがろう!」って、グイッと引っ張っていくようなシーンなので、歌に寄りすぎても説得力がなくなってしまうと思ったので、最初にやったのがヘッドホンの半分(片耳)を外して歌うということでした。それ以外の曲は両方ともちゃんとつけて歌ったんですけど、この曲だけ半分外して、自分の声を聞きすぎないようにして、目の前の相手に思いを届けるつもりで歌いました」と、試行錯誤してベストな歌い方を見つけたと語った。

檀は「普段、歌を歌うときは柔らかく優しい声で歌うことが多いんですけど、この曲は地声の強い音で歌いたいと思いました。これはアマヤ王妃の心情も考えた時に、心を強く表に出したいと思ったんです。私にとってチャレンジでした。強い声で歌うと喉をからしてしまうこともありますので、自分の中で『うまくいくかな?』って思ったりもしたんですけど、絶対に成功させたいと思って、強い思いを持って歌いました。その強い思いがディズニーの神様に届いたのでしょうか。自分でも思わないくらいすごい声が出て、収録が終わっても、あと1時間でも2時間でも歌えるって思いました。(魔法に)かかったんです!ウィッシュなんです!」とアフレコ時の奇跡的なエピソードを披露した。

イベント中に、クリス・バック監督とファウン・ヴィーラスンソーン監督からのメッセージが代読された他、ヴィーラスンソーン監督直筆のアーシャのイラストが生田にプレゼントされるというサプライズも。「いやぁ、かわいいですね!こんな名前付きでイラストをもらって。これはもう家宝にします。うれしい!」と大興奮。

最後は生田が「この映画は家族でもお一人でも、お友達とでもカップルでも、皆さんに楽しんでいただける作品だと思っておりますので、この冬休みは『ウィッシュ』で楽しんでいただけるとうれしいなと思います。皆さんぜひ感想をシェアしていただけるとうれしいです!」というメッセージを伝えて締めくくった。

映画「ウィッシュ」は全国公開中。

◆取材・文=田中隆信

「ウィッシュ」のヒロイン、アーシャの日本版声優を務めた生田絵梨花/撮影:田中隆信