映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』や『クリード 過去の逆襲』に出演するジョナサンメジャーズ。今年3月に元恋人グレース・ジャバリへのDVで逮捕、訴追されていたが、この度ハラスメントと暴行罪で有罪判決が下り、マーベル作品から解雇されたようだ。

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 Varietyによると、12月18日(現地時間)この裁判で判決が下り、起訴された4件のうち、ハラスメントと暴行罪で有罪が言い渡された。

 メジャーズは、ドラマシリーズ『ロキ』でヴィランの征服者カーンを演じ、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』でも再演。カーンマーベル・シネマティック・ユニバースの新しい中心人物と位置付けられ、彼を主人公にした『Avengers:The Kang Dynasty(原題)』の製作が決まっていたが、有罪判決をうけマーベルの関係者が、彼の解雇が決定したことを明かしたという。

 メジャーズは2023年3月25日グレースとタクシーに乗っていた時に、彼の携帯電話に他の女性からメッセージが送られてきたことでトラブルに発展。携帯の取り合いで、グレースメジャーズから右手中指に“耐え難い”ケガを負わされたといい、また、車から降りようとする彼女を殴り、右耳の後ろにも切り傷をつけられたと訴えた。メジャーズは否認し、弁護士チームは彼女の方こそ暴力的だったと訴えていた。
 
 裁判では証拠として、頭部にケガを負ったグレースが病院に行きたいと言うのを阻止し、自殺をほのめかして脅迫する内容のメッセージのやり取りや、自分は「偉大な男」であり、「自身のためだけでなく、属するカルチャーと世界のために素晴らしいことをしている」からと、グレースに対しキング牧師の妻やミシェルオバマのように振舞うよう求める音声が公開され、注目を集めた。

 逮捕を受け、彼はマネージメント会社やPR会社から契約を解除され、主演・製作総指揮を務める予定だった『The Man in Basement(原題)』を降板。米陸軍のキャンペーンは取りやめられ、予定していた故郷の野球チーム、テキサス・レンジャースの広告も白紙に。また、元NBA選手デニス・ロッドマンを演じる映画『48 Hours in Vegas(原題)』や、スパイク・リー監督の最新作『Da Understudy(原題)』にも出演予定だったが、こちらもマーベルの決断を受け、見通しは暗いとみられている。

ジョナサン・メジャーズ、恋人へのDVで有罪に マーベル作品降板へ (C)AFLO