韓国の「至宝」とも呼ばれるイ・ジョンフは、今オフにメジャーリーグの名門ジャイアンツに移籍。いよいよ世界最高峰の舞台に駆け上がる。
元中日の助っ人で、韓国球界のレジェンドでもあるイ・ジョンボムを父に持つサラブレッドは、今オフに満を持してポスティングによるメジャー移籍を決意。ヤンキースやメッツ、ドジャース、パドレスなど複数球団による熾烈な争奪戦の末に、ジャイアンツと6年1億1300万ドル(約163億8500万円)の大型契約を締結した。
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期待と評価の高さを裏付けるメガディールを結んだ25歳だが、驕るような素振りは一切見られない。現地12月19日に実施された帰国会見では、「メジャーリーグには僕よりもはるかに才能のある選手たちはいる」と強調。エキサイトする周囲を尻目に冷静な自己分析を語った。
もっとも、「小学生の頃からの憧れ」だったメジャー移籍に興奮していないわけではない。とりわけ、日本が生んだ偉才との対決には、心も踊る。韓国のスポーツ専門YouTubeチャンネル「Ssumtimes」に出演したイ・ジョンフは「自分のすごく好きな選手で、本当にかっこいいと思える選手」と、今オフにドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の巨額契約を結んだ大谷翔平への憧れを語った。
帰国会見の際には「僕とは比べられないです」と謙遜していたイ・ジョンフだが、「普段は『あの選手からサインをもらってきて』と頼まれたら、『野球選手なのに何で野球選手のサインなんか』と思うんですけど、大谷選手のサインだけはもらいたくなった。それぐらいにかっこいいと素直に思える選手ですね」と吐露。隠し切れない思いを打ち明けた。
さらにイ・ジョンフは「もう同じ舞台で一緒に野球ができるということが本当に光栄」と脱帽。「彼は全世界のすべての選手が認めている選手だから、とにかく見て、たくさん学びたい。同じリーグの、同じ地区になったのは本当に不思議な感じがする」とドジャースとジャイアンツによる同地区対決への期待を口にした。
果たして、大谷とイ・ジョンフが対峙する日は訪れるか。“野球の本場”で実現するであろう日韓対決を興味深く待ちたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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