フリースタイルフットボールの世界大会Red Bull Street Style 2023 FINALが12月7日(現地時間)にベルギーのブリュッセルにて行われ、MALE部門ではJayオーストラリア)、FEMALE部門ではAnastasiaイタリア)がそれぞれ初の世界王者に輝いた。

本大会は世界各国の国内大会を勝ち上がった男女それぞれ12人から争われた。決勝前日の予選バトルにより、男子部門のMALE部門、女子部門のFEMÅLE部門のそれぞれTOP8まで搾られ、TOP8からはトーナメントで争われた。
今大会はDIFFICULTY、ORIGINALITY、CONTROL、VARIETY、GENERALといった項目を考慮し、勝敗が決められた。
日本からはAKIがMALE部門、moe-KがFEMÅLE部門に出場。MALE部門のAKIはTOP8をかけたバトルにて、世界大会Super ball 2023で準優勝したPat Shaw(アメリカ)を撃破し、TOP8トーナメントに駒を進めた。FEMALE部門のmoe-KはTOP8をかけたバトルで1勝1敗。予選ランキングの差で惜しくもTOP12敗退となった。

日本代表AKIがレジェンドフリースタイラーBencokを撃破しTOP4進出!

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

日本代表として出場したAKIはMALE部門 TOP8トーナメント初戦、ベルギー出身のフリースタイラーBencokと対戦。Bencokは10年以上前からフリースタイルフットボールの世界大会に出場しているレジェンドプレイヤーである。彼にとっては今大会が2016年ぶりの世界大会出場となり、現地ベルギーのファンも多い中で、多くの観客を盛り上げた。 そしてBencokはRed Bull Street Style 2013Nao2014でHiro-Kを倒している日本人キラーであった。
対してAKIは全国大会 JFFC 2023 優勝、アジア大会Pulse Hiroshima 4位入賞を果たしており、今の日本のバトルシーンで最も波に乗っている選手と言えるだろう。

        

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

Bencokのグラウンドムーブやブレイキンを織り交ぜた観客を巻き込んでいくスタイルに対し、AKIは音に乗ったスピード感溢れる独自のスタイルで対抗。Bencokのファンによるブーイングや完全アウェイの雰囲気を押し切り、ジャッジ票が3-2に割れる激戦の末、TOP4に駒を進めた。このバトルの直後にAKIはレジェンドプレイヤーであるBencokに勝った嬉しさや安心感、観客からのブーイングなどによる様々な感情が溢れた様子で、勝利直後に涙を流すシーンは印象的であった。

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

MALE部門 優勝はオーストラリアのJay!

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

MALE部門の決勝はTOP4にてAKIを破り、Superball 2023王者であるJesseとPulse Hiroshima 2023(アジア大会)王者のJayによる対決となった。
Jesseのコントロール力の高い乗せ技の繋ぎや高難度のエアムーブに対し、Jayはフレッシュで完成度の高いエアムーブや流れるようなフローで対抗。ハードコアかつ完成度の高いスタイルが評価され、オーストラリアのJayが初優勝を飾った。

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

FEMALE部門では、イタリアAnastasiaカナダのMathildeによる対決となった。どちらにとっても初の世界大会の決勝の舞台であった。
Mathildeのオリジナリティ溢れるムーブに対し、Anastasiaは男子顔負けの高難度のエアムーブで攻め立て、FEMALE部門ではAnastasiaの初優勝で幕を閉じた。

Mauro Puccini / Red Bull Content Pool

近年の絶対王者であり、今大会で引退を決めているElrend(ノルウェー)が若手のTristan(フランス)に敗れ、男女ともに新しい世界王者が誕生するなど、今大会では世代交代が多くみられる大会となった。
また、Red Bull Street Style独自のジャッジ項目が登場し始めており、大会独自の色も見え始めたことが印象的であった。
日本代表のAKIはTOP4の結果を残し、近年世界の表彰台に乗れていない日本のバトルシーンにおいて、希望を見せる結果となった。
引き続きフリースタイラーたちの活躍に注目し、今後の日本人の活躍にも期待していきたい。

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