ドジャースは大谷の後払い契約で浮いた資金をチーム強化に回す方針だ(C)Getty Images

 今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった二刀流スターの大争奪戦は、ドジャース入りで決着した。当初、契約金額は5億~6億ドルになるとも報じられていたが、蓋を開けてみると10年総額7億ドル(約1015億円)というメジャー史上最高額の契約を結んだ。

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 その契約額に世界中で衝撃が走ったが、地元紙『Los Angeles Times』によれば、7億ドルを支払うドジャースに大きな利益が見込まれるという。現地時間12月19日、同メディアは「10億ドルの恩恵?ショウヘイ・オオタニの契約がドジャースをスポーツ界屈指の資金力にする可能性」と題して、ドジャースに移籍した大谷翔平の特集記事を配信した。

 記事内ではアメリカの金融専門家モリーアーロン氏が「ドジャースはこの件で大儲けするだろう」と語った内容を記載。また、「ある金融会社は驚きくべき見積もりを提示した。『これはドジャースにとって、10年間で8億ドルから10億ドルに近い利益を生み出すかもしれない』と語ったのだ」と、大谷との契約によって球団に最大で10億ドルもの利益をもたらす可能性を示唆。もし球団が6億8000万ドルの繰り延べを資産運用会社に投資したら、10年後にはその資金は2倍以上になるかもしれないと指摘した。

 大谷は現地時間12月9日に自身のインスタグラムでドジャース移籍が決まったことを明らかにした。それから、ドジャースタジアムで行われる本拠地開幕戦のチケット価格の高騰や、サッカー界のスーパースター、リオネル・メッシクリティアーノロナウドを超える勢いでユニフォームが“爆売れ”するなど、早くも様々な面で大谷効果が出ている。さらに、大谷の加入によって広告収入などで収益を得ることができる点も、ドジャースに最大「10億ドル」の利益をもたらす理由のひとつと言えるだろう。

 記事の後半では「オオタニの加入と彼の契約は、チームの戦力を高めるだけでなく、MLBで最も裕福な球団が、スポーツ界で屈指の資金力を誇る組織へと変貌する道筋を作るはずだ」と綴っている。大谷が今後もドジャースに莫大な利益をもたらすかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大谷翔平の「7億ドル」は安い?米金融会社が提示した“驚愕の見積もり”「10年間で10億ドルの利益を生み出すかもしれない」