乾燥しやすく寒い冬は、干し柿を作るのに最適な季節。

軒先に吊るして、自家製の干し柿を作る人もいるようです。

岩手県遠野市にある観光施設『遠野 伝承園』でも、毎年園内で干し柿を手作りし、販売しています。

しかし、2023年にはあるトラブルがあったとして、同園はX(Twitter)のアカウント(@tono_densyoen)に写真を投稿しました。

干し柿を食べた『犯人』に告ぐ

「縁側に干している柿をとって、食べる人がいるの。まだ早いの!」

ある日、そう知らされたアカウント担当者。

確かに、乾燥中の柿の中には、実が食べられてヘタのみ残った状態のものが散見されました。

『遠野 伝承園』で撮影の柿と貼り紙の写真

これ以上食べられては困るため、貼り紙を作って対策することにします。

「『ハクビシン』じゃない?人間みたいに、きれいに食べるらしい」との情報も聞き、ついに貼り紙が完成!

雑食で果物が好きな動物『ハクビシン』の対策になるのはもちろん、「これなら人間も読めるし!」と思ったのですが…。

『遠野 伝承園』で撮影の柿と貼り紙の写真

肝心の『ハクビシン』が読めません

そうつっこまれて、アカウント担当者は「…ホンマや!」と声を上げたのでした。

とはいえ、同市は日本民俗学の名著『遠野物語』の舞台で、河童などの民話が残る地域。

そのため投稿には「遠野のハクビシンなら文字が読めそうだな…」といったコメントが寄せられています。

また、貼り紙の文面は、干し柿の盗み食いをした『犯人』に警告する内容ではないため、「優しさが感じられる」との反応もありました。

はたして、貼り紙の内容は『犯人』に伝わるのでしょうか。

渋味が抜けたおいしい干し柿が完成した頃に、今度は「くださいな」と買いに来る…かもしれません!


[文・構成/grape編集部]

出典
@tono_densyoen