世界トップレベルの小型SAR(※1)衛星の開発・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長CEO:大西 俊輔、以下QPS研究所)は、東京海上日動火災保険株式会社(東京都千代田区、取締役社長:広瀬 伸一、以下「東京海上日動」)と、同社のリスクマネジメント・デジタルプラットフォーム(TM Station Portal)内のリスク管理情報機能(TM-GRS)において衛星データを活用したサービス開発に向けて協業を開始したことをお知らせいたします。

東京海上日動は、外部機関・企業との協業により、デジタルプラットフォームの機能拡充を進めていく予定で、ユーザーとなる企業の国内外の拠点で災害が発生した際に、拠点周辺の衛星画像データを迅速に取得し、企業に提供することで、タイムリーな状況把握や被害低減に向けた対策を支援します。

QPS研究所は現在小型SAR衛星商用機を2機運用しており、今後、毎年複数機を打ち上げ、36機の小型SAR衛星のコンステレーション(※2)を構築し、平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を行い、人類の発展に貢献することを目指しています。

この度の協業により、QPS研究所は、今後打上げを予定している小型SAR衛星の商用機から取得したデータを東京海上日動に提供し協業することで、同社が目的とする顧客企業のグローバル展開やリスクマネジメントの高度化に貢献して参ります。

  • ■リスク情報管理TM-GRSについて

「TM-GRSTokio Marine Global Risk Management Support)」は、地図上に契約者の国内外の拠点を表示し、拠点毎の契約情報を確認することができます。更に拠点毎の自然災害リスク(地震・洪水・風災等)のハザードマップやリスク評価に関する情報、リスク調査結果の確認も可能です。東京海上日動は、今後、リアルタイムの気象データや衛星画像を提供する機能拡充を検討していきます。

【TM-GRS の例】(提供:東京海上日動)

<東京海上日動火災保険株式会社について>

社  名 : 東京海上日動火災保険株式会社

本社住所 : 東京都千代田区大手町二丁目6番4号

代 表 者 : 取締役社長 広瀬伸一

創  業 : 1879年8月

事業内容 : 損害保険業、業務の代理・事務の代行、確定拠出年金の運営管理業務、自動車損害賠償保障事業委託業務

U R L : https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/

<株式会社QPS研究所について>

本社住所 :福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階

代 表 者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔

創  業 : 2005年6月

事業内容 :人工衛星人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売

U R L : https://i-qps.net/

QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発ベンチャー企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。

QPS研究所は従来のSAR衛星の1/20の質量、1/100のコストで100 kg 台の高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功し、現在は商用機2機を運用し、夜間や天候不良時でも高分解能・高画質で観測できる世界トップレベルのSAR画像を提供しています。

QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする、全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。

(※1) SAR (合成開口レーダー):Synthetic Aperture Radarの略。地表にマイクロ波を照射し、反射して返ってきた信号を分析することで地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜や天候に関係なく地表の状況を把握することができる点が特長。

(※2)複数の人工衛星によって、高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)

配信元企業:株式会社QPS研究所

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