欧州でも長らく活躍したブラジル人FWネネ(42)が現役引退を撤回。もう1年プレーするという。

A代表歴こそないものの、マジョルカやセルタ、モナコパリ・サンジェルマン(PSG)、ウェストハムなどなど、2000年代初頭から15年近く欧州でプレーしたネネ。カタール資本参入直前のPSGでパリジャン&パリジェンヌ最大のお気に入りと言えばこのネネであり、言わば“冬の時代”を支えた功労者だ。

そんなネネも2014-15シーズンを最後にブラジルへ帰国。30代中盤での帰国だったが、ヴァスコ・ダ・ガマ、サンパウロ、フルミネンセという帰国後に所属した名門3クラブで通算323試合出場、合計84ゴール52アシストという数字を積み上げ、今年4月にはブラジル2部のジュベントゥージへ1年契約で加入する。

迎えた2023シーズンもリーグ戦28試合で7ゴール7アシストと、2部リーグとはいえ、42歳としては立派すぎる数字をマーク。契約切れとなる11月30日をもって、健在のままにスパイクを脱ぐことが本人の口から説明されていた…。

ところが21日、ブラジル『グローボ』が「ネネが引退を撤回。43歳となる2024年もプレーする」と報道。ジュベントゥージが1部リーグ昇格を目指す2024シーズンに向け、大幅昇給も提示しながら懸命にネネを説得したといい、ここ数日で翻意させることに大成功したという。

42歳にしてジュベントゥージの今季最多スコアラーだったネネ。欧州を離れて久しいが、知る人ぞ知る百戦錬磨のアタッカーは、地球の反対側で今なお頼りにされている。