岡田将生が主演する金子修介監督作『ゴールド・ボーイ』の公開日が2024年3月8日に決定。本作より、メインビジュアル、本予告が解禁された。また、共演の黒木華、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈北村一輝江口洋介のコメントも到着した。

【動画】凶悪な殺人犯、殺害現場を偶然カメラに収めてしまった少年たち、陰謀渦巻く大人たち、それぞれの思惑の行方は―『ゴールド・ボーイ』本予告

 原作は、中国の東野圭吾と称されるベストセラー作家、紫金陳(ズー・ジェンチン)の代表作の1つである小説「坏小孩(The Gone Child)」。2020年に動画サイト・iQIYIアイチーイー)の人気サスペンス・シリーズ「迷霧劇場」の海外戦略作品としてドラマ化され、現在までに総再生回数20億回越えを記録するなど、中国では社会的大ヒット。日本では、2021年1月にWOWOWで『バッド・キッズ 隠秘之罪』という邦題で初放送(現在はiQIYIにて視聴可能)された。原作小説の翻訳版は、早川書房より『悪童たち』(上・下)というタイトルで2021年7月に発売されている。

 「それは、完全犯罪のはずだった」―岡田将生演じる主人公の東昇は、崖の上から義理の両親を突き落として殺害する。しかし、少年たちは偶然その瞬間を録画していた…少年たちはそれぞれの事情で金を求めており、金のために殺人犯である東昇をねだることを決意する。

 凶悪犯罪の裏で、妻へ誠実な態度を見せながら関係性を取り繕うとする東昇、子供を守るため毅然とした態度をとる安室香、自身の心の内を吐露する東静、事件の真相に踏み込んでいく刑事の東巌、父親として子供の未来を按ずる打越一平など、大人と少年たちそれぞれを取り巻く環境でも、さまざまな人間の思惑が交錯し合う。

 凶悪な殺人犯と、金を求めて殺人犯を脅す少年たち。二転三転する駆け引きの末に待ち受ける結末とは…。

 監督は金子修介。主人公・東昇役に岡田将生を迎え、本格サスペンスに挑む。岡田が狂気あふれる殺人犯を怪演し、自身の新境地を見せる。作品の鍵を握る少年たちのキャストには、羽村仁成(Go!Go!Kids)、星乃あんな、前出燿志を抜てき。大人と子供が交錯しながら騙し、欺き、対峙しあう。

 物語の鍵を握る少年・安室朝陽(羽村)の母親・安室香を黒木華、主人公・東昇(岡田)の妻・東静を松井玲奈、安室朝陽の父親・打越一平を北村一輝、東家の一族で刑事・東巌を江口洋介が演じる。

 今回解禁されたメインメインビジュアルでは、“きっと、あなたにも殺したい人がいる。”というキャッチコピーを中心に、線対称の構図で主演の岡田演じる凶悪殺人犯・東昇と、羽村仁成演じる安室朝陽が顔を突き合わせている。ある種シンクロし、ある種混ざり合わない異質感を感じさせる本ビジュアルからは、2人の対決姿勢や頭脳戦の行方を視聴者に委ねるようなメッセージ性が表れている。

 キャッチコピー“きっと、あなたも殺したい人がいる。”が示す、本作に渦巻く数々の疑念、思惑、そして殺意。大人と少年たちの頭脳戦の行方は―。

 本予告は、本作の舞台となる、沖縄の美しい海へと駆け出す少年たち三人の後ろ姿から始まる。東昇(岡田)が義理の両親を崖の上から突き落として殺害する凶行を偶然カメラに収めてしまった安室朝陽(羽村)、上間夏月(星乃)、上間浩(前出)の3人。「1000万はいけると思う」―証拠映像を元に東昇を強請り大金を手に入れようと計画するが、東昇は「そんな金すぐには用意できない」と少年らの要求を拒否する。朝陽の「それっておじさんが入り婿だから?」と核心を突く発言に、東昇は―。

 メインビジュアルと同様、鮮烈なキャッチコピーがナレーションと共に際立ち、凶悪な殺人犯と、殺人犯を脅す少年たち、さらに黒木華、松井、北村、江口ら実力派俳優らが演じる陰謀渦巻く大人たちが、どう絡み合っていくか、期待が高まる。

 また、本日12月22日よりムビチケ前売券販売開始。「ムビチケカード」デザインにはティザービジュアルを使用、印象的な絵柄に仕上がっている。ムビチケ購入特典はオリジナルポストカード(数量限定)。

 映画『ゴールド・ボーイ』は、2024年3月8日公開。

 黒木華、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈北村一輝江口洋介のコメントは以下の通り。

<コメント全文>

黒木華/安室香役

 中国で制作されたドラマを見た時、どうしようもない感情に駆られて、私はこの息子と、この事件とどう向き合えばいいのだろうか…と悩みました。同時に、観てくださる皆さまがどのように捉え、受け止めてくださるのかと考えさせられもしましたが、子供たちが力強く鮮やかに表現している姿を見て、少しでもその“陰”を濃くできればと思い、日々取り組みました。

■羽村仁成/安室朝陽役

 僕にとって『ゴールド・ボーイ』への出演はこれまでにない特別な経験になりました。オーディションを経て安室朝陽を演じることが決まった時は、とても光栄で嬉しかったです。

 この作品で描かれている殺人犯と少年たちのスリリングな心理戦と、その緊迫感を存分に味わっていただけるよう、僕なりに真剣に朝陽と向き合いました。また、オール沖縄ロケの映像と空気感も、この作品の魅力の一つです。海や山の中でのシーンは、この映画の世界観を一層引き立てるものになっています。

 ぜひ劇場で、この作品をたくさんの方にご覧いただけることを願っています。

■星乃あんな/上間夏月役

 オーディション用の台本を読んだ時から、絶対にこの役を勝ち取りたいと思いながらオーディションに参加していました。受かったと聞いて嬉しい気持ちと、原作やドラマのファンの方の期待に応えらえるかプレッシャーもありました。

 本読みの段階から監督が丁寧に指導してくださったので夏月という役に本気で向き合う事が出来ました。緊張感や恐怖心をリアルに感じながら演じることができたのは、岡田さんが子供扱いせずぶつかって来てくださったからです。スピード感のある心理戦をお楽しみください。

■前出燿志/上間浩役

 この作品は僕にとって、とても大きな経験になりました。

 原作である『悪童たち』や『バッドキッズ』を見て、それぞれから受ける印象が違ったので『悪童たち』の丁浩のような浩なのか『バッドキッズ』の丁浩のような浩なのか、はたまた全く別の浩を金子監督が求めているのか、かなり悩みました。現場でも監督やプロデューサーの白さんと何度も話し合いを重ね、この映画の「浩」を作り上げました。

 監督、スタッフ、キャスト全員が一丸となって作り上げたこの作品は、劇場で見た時により迫力のある作品になっております。是非、大画面のスクリーンで僕達の渾身の一作をお楽しみください。

松井玲奈/東静役

 目紛しく変化していく人間模様にのめり込み、夢中になって脚本に目を通しました。全員が自分だけの正義を掲げながら、歪さに気がついていないところが興味深く、とても人間らしいと感じました。もちろん、私が演じた東静も歪みを持った人間です。作品全体を覆う人間の歪さは一体どこから来るのか? 私たちは何を信じるべきかを映画を通して試されているような気がします。

北村一輝/打越一平役

 原作小説から舞台を日本に移した本作品は、全編が沖縄ロケでの撮影でした。まずはやはり、何といっても原作の面白さですね。子供達の真に迫る巧妙な展開も見所ですし、俳優を登場人物の役柄としてシンプルに演出されていた監督が創り上げた世界は純粋であり、それゆえ恐怖であり、リアルでもあり、素晴らしいの一言です。ものすごく面白い映画らしい映画です!

江口洋介/東巌役

 沖縄を舞台として、閉ざされた社会で起きた、奇怪な事件、その事件を追う刑事東厳を演じました。登場人物全員が、生きることに必死で、自分の境遇に抗い立ち向かっています。
灼熱の沖縄で、常に息苦しさを感じながら撮影に取り組んでいたのを覚えています。その様がどんな風にスクリーンに焼きつけられているか、楽しみにしています。

映画『ゴールド・ボーイ』メインビジュアル (C)2024 GOLD BOY