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‘22年のカタールW杯でベスト16の成績を残し国民からの大きな期待を背負って始まった第二次森保ジャパンの一年目は、上々の滑り出しだった。

カタールW杯の雪辱に燃えるドイツをアウェイで下した試合を含む、全10試合で8勝1分1敗。6月のエルサルバドル戦から8連勝しており、‘24年の元日には歴代最多の9連勝をかけたタイ戦が控えている。

三笘薫(26)、久保建英(22)、冨安健洋(25)ら、欧州の強豪クラブで活躍するタレントを擁し、森保一監督(55)が指揮する森保ジャパンは歴代最強との呼び声も高い。

サッカー日本代表を率いてきた歴代の監督の中で、国民から最も支持を集めた監督とは? 本誌は30歳以上の男性400人に「手腕を最も評価するサッカー代表監督」を調査した。(‘92年に就任したハンス・オフト以降の監督が対象)

3位に選ばれたのは、06年から‘07年11月に脳梗塞で倒れるまで監督を務めたイビチャ・オシム氏(享年80)。1分2敗でグループリーグ敗退に終わった‘06年のドイツW杯後に、日本代表監督を引き受けたオシム氏は、“人もボールも動くサッカー”を標榜。記者会見やインタビューで語られるユーモアのある哲学的な言葉は、ドイツW杯で落ち込んでいたファンに希望をもたらした。

在任中に残した結果はアジアカップベスト4ではあるが、「日本のサッカーを日本化するつもりだ」といい、日本サッカーの進むべき道筋を示したことや、類いまれなコミュニケーション能力が高く評価されていた。

《日本のサッカーのレベルを向上させたから。》
《世界基準を知っていて,日本人に合った戦術を使ったから》
《コミュニケーション能力》
サッカーが魅力的だから》

続いて2位は、加茂周氏(84)の更迭により‘97年から‘98年まで監督を務め、オシム氏の後を引き継ぎ‘07年から‘10年までも日本代表を率いた岡田武史氏(67)。‘97年には日本代表をW杯初出場に導き、‘10年のW杯南アフリカ大会でもベスト16の結果を残している。

‘98年のフランスW杯のメンバーから三浦知良選手(56)を外した決断力や、下馬評が低かった南アフリカ大会で、思い切った起用と采配でチームを勝利に導いたことが評価されていた。

《w杯を初めて決めた。 功労者のカズを外すなど、勝つメンバーを選んだ。》
《采配が良かった。》
《成績を残したから》
《どっしり構えて実行力があった》

1位に輝いたのは現在、日本代表を率いている森保監督だ。‘18年から日本代表の監督に就任し、‘19年のアジアカップカタールに敗れて準優勝。‘21年から‘22年にかけて行われたW杯アジア最終予選では、オマーンサウジアラビアに敗れスタートに躓くも、6連勝で持ち直し、グループ2位で本戦出場を決めた。

‘22年のカタールW杯前の下馬評は低かったものの、ドイツスペインを下すと評価は急上昇。`22年の12月には続投が発表され、その後も好調を維持している。

スペイン戦で3バックをぶっつけ本番で行うなど思い切った采配で、強豪国を倒してのベスト16進出を達成した手腕が高く評価されていた。

《実績あげたし、選手の選抜・起用がタイムリーでよかった。》
《名だたる列強を撃破した手腕と選手のパフォーマンスの引き出し方には感服》
《2022ワールドカップドイツスペインを破り、決勝トーナメントに進めた》
《とにかく強い》

歴代最高の監督のもと挑む、‘26年のW杯で、ベスト16の壁を超えることはできるのだろうかーー。