●『かつや』の60万食限定「味噌チキンカツ丼」を食べてみた

 専門店レベルとも評されるカレーなど、多彩で美味しいガッツリ系メニューが大評判の人気チェーン『かつや』では、ただ今期間限定・60万食限定にて新メニュー「味噌チキンカツ丼/定食」を提供しています。

 期間限定の超定番であるチキンカツに、軟骨入りのコリコリ食感も楽しめる鶏つくねフライを組み合わせたダブルチキン仕様は、今年3月に登場した「鶏だんごチキンカツの合い盛り」と具材の構成は同じ。異なるのは味の決め手となるソースで、3月の合い盛りではチキンカツにソース、鶏だんごにはトマトソースがかけられていましたが、今回は全体にたっぷりのコク旨味噌ダレをかけた仕様。果たしてどんな味わいとなっているのか、お店での実食でしっかり確認してみたいと思います!

「味噌チキンカツ丼」759円(税込)。チキンカツと鶏つくねが別皿&とん汁(小)がセットになった「定食」869円(税込)もあります。※一部店舗では価格が異なります
「味噌チキンカツ丼」759円(税込)。チキンカツと鶏つくねが別皿&とん汁(小)がセットになった「定食」869円(税込)もあります。※一部店舗では価格が異なります

 店員さんにオーダーを告げてから2分とかからずに丼が運ばれてきました。具材はチキンカツと鶏つくねのみ、それに味噌ダレをかけたというシンプルな構成で「あれ、もうできちゃったの?」な早さです。

チキンカツは食べやすい大きさにカット。美味しさは不変です
チキンカツは食べやすい大きさにカット。美味しさは不変です

 まずはチキンカツからチェック。1枚が8つにカットされ、1個が概ね3~4cmサイズと非常に食べやすい大きさになっています。ではひと口……サクサクの衣、モモ肉ならではの適度な弾力と脂感。いつも通り、最高の仕上がりです。

味噌ダレはかなり多めですが、味の加減がちょうどよくタレ味一色にはなりません
味噌ダレはかなり多めですが、味の加減がちょうどよくタレ味一色にはなりません

 今回の肝である味噌ダレは、コクと旨みが感じられる甘めの味わい。味噌味はベースにあるかな程度と控え目で、チキンカツを邪魔することなく美味しさをしっかり際立たせてくれます。また、カツの下にいるご飯にもたっぷりかかってタレご飯と化していますが、甘いけど濃すぎない絶妙な塩梅のおかげで問題なく食べ進められます。

3月の「鶏だんご」と恐らくは同じもの。強めの弾力、軟骨のコリッと感が特徴
3月の「鶏だんご」と恐らくは同じもの。強めの弾力、軟骨のコリッと感が特徴

 そしてもうひとつの具材、鶏つくねは、2個乗っかっているかと思いきや、1個を半分にカットした状態でした。うーん、何だろこの残念感。こちらも衣はサクサク、ぎゅっと詰まった肉の中にいる軟骨のコリコリ食感がアクセントになるなど、味自体は全く文句なし。ただ、その数は実質1個。普通に2個じゃあかんかったのか、何ならもう半個でもギリ妥協できたのになあと、センチな気分でご飯とともにパクパク食べ進めます。

 味噌ダレまみれになったチキンカツ、ご飯、そして鶏つくねと全てを美味しく味わって完食。ごちそうさまでした!

まとめ

 チキンカツは相変わらず美味しいし、鶏つくねも強目の弾力と旨み、軟骨のコリコリ食感も含めて普通に美味。味噌ダレもクオリティの高さを感じられる作りで、丼全体の味わいは余裕の及第点クリアでした。ただ…レポートでも触れましたが、鶏つくねが圧倒的に少なかったです。3月の「鶏だんごチキンカツの合い盛り」が「3ボール1チキン=鶏だんご3個にチキンカツ1枚」だったのを鮮明に覚えていた筆者としては、どうしても3個→実質1個の減りっぷりが気になりまして。あと、「丼」の方はキャベツの千切りがないというのも付け加えさせてもらいます(「定食」はキャベ千あり)。

 何というか、具材をギリギリに絞り込んだ結果、物足りなさが際立ってしまった感じでしょうか。ここは忖度なしで今回の「味噌チキンカツ丼」、残念でしたと評させていただきます。とはいえ、せっかくの限定60万食をスルーしてしまうのはちょっともったいない、そんな風に思ってしまう根っからの『かつや』期間限定メニュー好きの方には、キャベ千ととん汁(小)がついてくる「味噌チキンカツ定食」がオススメ。美味しさだけでなくボリュームも満足できること間違いなしと思われますので、食べ逃しの回避も含めて実食はぜひお早めにどうぞ!

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

味噌チキンカツ丼

期間:2023年12月13日(水)~ ※期間限定・なくなり次第販売終了
販売:一部店舗を除く国内の『かつや
https://www.arclandservice.co.jp/katsuya/

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