俳優の山崎賢人12月20日、主演映画「ゴールデンカムイ」の完成報告会見に出席し、役作りで約10キロもの増量をしていたことを告白した。

 来年1月19日公開予定の同作は、野田サトル氏による同名の大ヒット漫画が原作。明治末期の北海道を舞台に、日露戦争の死線をくぐり抜けた元軍人の杉元佐一(山崎)はある目的のため、アイヌの少女(山田杏奈)と共に厳しい大自然の中に眠る莫大なアイヌの埋蔵金の謎に挑む。しかし、大日本帝国陸軍の第七師団や、戊辰戦争で戦死したと思われていた新選組土方歳三舘ひろし)らも同じく金塊を追い求めており、三つ巴のサバイバル・バトルが展開するというストーリー。

 映画はハードなアクションも見どころで、山崎は役作りについて「体重約10キロ。約10キロ増やさせていただきました」と明かした。ほかにも実際の軍事練習にも参加するなどのトレーニングを行ったり、劇中で馬車に引きずられるシーンでは合成に頼らず自ら挑戦したという。

 また撮影現場には原作者の野田氏も見学に訪れたそうで、山崎は野田氏から「いろんなことを言われたりいろんな事があると思うんですけど、僕は味方ですから」と応援されたことを告白。「安心したというか背中を押された」と語っていた。

「『ゴールデンカムイ』、通称“金カム”は昨年実写化が報じられると、ネット上でキャスティング予想が白熱。主演の杉元役には長瀬智也鈴木亮平、間宮祥太郎などを待望する声が集中しました。そのためか山崎が主演と発表されると『イメージと違う』といった声が続出しました。今回の役作りで10キロの増量をしたという報告や、作者のお墨付きをもらったといったエピソードを披露した裏には、山崎がそういった声にプレッシャーを感じていたため、何とか完成した暁には、批判的だった人たちにも認めてほしいという切なる思いがあるのかもしれません」(芸能記者)

 ネット上では、「予告を拝見しましたが、山崎賢人さんもすごく役作りがんばってるなという印象でした」「キングダムだけ見ても演技は良くなってるし、増量以外もストイックな人だと思うから期待してる。頑張りすぎたり批判を受け止めすぎたりで疲れちゃわないようにして欲しい」「原作好きなので、杉本の顔が少し幼くなっちゃったなという感じです。でも役作りは頑張っていると思うので、杉本に見えることを期待しています」などの声も上がっている。

 とりあえず、山崎の努力は厳しいファンの目を少しは和らげることができたようだ。

(柏原廉)

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