トルコのとあるお宅で居候猫として過ごしているダルタニャンと仲間たち。今日はその一員であるPJという猫が主役である。
PJ…フルネームはパームック・ジュニアというこのにゃんこ、2021年の春に居候猫の仲間入りをした猫なんだけれど、今回、なんと彼は庭から脱走してしまったそうなんだ。
Runaway cat returns home and asks to be let in
PJはご飯の時間が近づくと、猫部屋と大家さん宅を仕切っている窓が見える位置に陣取って、窓の向こうを眺めている。
そして大家さんがご飯を持って来たのを確認すると、おもむろに部屋の外へと向かうのだ。他の猫たちはそんなPJ の様子を見て、整然とその後に続くんだよ。
さらにPJは、大家さんが部屋の電気をつけるのをサポートする役目も買って出ている、お手伝い精神に溢れるにゃんこでもあるんだ。
だが今年の9月のある夜のこと、晩ご飯を持って行った大家さんは、PJの姿がないことに気づいた。どこに行った?と心配でいても立ってもいられなくなった大家さん。
だが、庭中を探し回っても、PJは見つからなかった。どうやら庭を覆っている網に1か所切れ目が入っていて、そこから脱走したらしい。
そこで外へ探しに出た大家さんは、少し先の通りでPJの姿を発見した。だがこの時、猫用のキャリーもケージも持っていなかった大家さんは、自分の迂闊さを悔やむことになる。
名前を呼ぶと膝に乗ってきたPJ。安堵した大家さんは、彼を抱き上げて家に帰ろうとしたのだが、そこへ近所の飼い犬が激しく吠えたてた。ビックリしたPJは、近くの家ににげこんでしまったんだ。
しばらくその場で待ってみたが、PJは姿を見せなかった。夜遅かったこともあって、大家さんは捜索を一旦断念。キャリーを取りに、1度家に帰ったのだが……。
なんとそこで見たのは、庭を覆うネットの上を歩いているPJの姿だった! 彼は自分で、一足先に家に帰っていたんだよ。
だが網の切れ目は大家さんの手で補修されてしまっていたため、PJ は庭に入ることができず、まるで空中を歩いているみたいにウロウロさまよっていたらしい。
無事に仲間たちのいる庭に帰還を果たしたPJ。一時は最悪の事態も胸をよぎったという大家さんも、ホッと胸をなでおろしていたよ。
written by ruichan
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