ベントレーとザ・リトル・カー・カンパニーのコラボレーション
世界で最も有名であり、且つ貴重で象徴的なベントレーであるチームカーNo.2にインスパイアされたベントレー・ブロワー・ジュニアは、英国のザ・リトル・カー・カンパニー（The Little Car Company）とベントレーのヘリテージコレクションのコラボレーションで製作されたモデルである。
【画像】ベントレー・ブロワー・ジュニアとベントレーの歴史的なモデルをみる 全71枚
卓越した品質基準の元、手作業で製作され、オリジナルのブロワーにインスパイアされた美しい装飾が施され、ベントレー・ブロワー・ジュニアの機械的な性能とデザインの両方に対する信頼を得るため、ザ・リトル・カー・カンパニーが3大陸に渡り、5000マイルを超える耐久性試験を実施するという。
このミッションは、合同クリスマスパーティーのために、雪景色のスイスからクリスマスツリーを集めるという、季節的なアイデアからスタートした。
耐久性試験
2024年の生産開始を前に、さまざまな試験場での実走行や使用が予定されているという。
1929年型4.5リッター・スーパーチャージド・ベントレーを85％の縮尺で再現したこのモデルは、EUのL7e型式認証に向けた公道での合法性を確保するため、シートベルトを含む広範なテストが実施される予定だという。
ベントレー・ブロワー・ジュニアは、20psのモーターを搭載した48V電動パワートレインで構成されており、英国およびEUでの最高速度は時速45マイル/時速72km (米国では法律により時速25マイル/時速40km)/航続距離は約65マイル/104km(大人2人がタンデムで乗車可能)と予想されているという。
オリジナルのベントレー・ブロワー・ジュニアは、700を超えるパーツから構成され、本物の素材を使ってすべて手作業で製作されていると発表されている。ボディワークは2つのセクションで構成され、リアボディ構造はアッシュフレームではなくカーボンファイバー製だが、オリジナルと同様に含浸布で覆われ、複数の冷却ルーバーを備えたボンネットは、伝統的な技術を駆使してアルミニウムで手作りされ、美しいレザーのバックル付きボンネットストラップで固定される。
ベントレー・ブロワー・ジュニアには、リーフスプリングとスケールダウンされた当時のフリクションダンパーを使用した本格的な仕様のシャシーが採用される。フロントにはブレンボ製ブレーキ/リアにはドラムブレーキが装備され、必要な制動力はすべて確保されているとベントレーは述べる。電気モーターはリアアクスルに搭載され、バッテリーと駆動電子機器はすべて隠れたアンダートレイ内に収められている。
この伝説的な 1930年代のクルマを現代に蘇らせるためには、ライト/シートベルト/保安基準を満たさない突起物の削減といった課題がある。しかし、現在では5台の「実験的な」ベントレー・ブロワー・ジュニアが耐久性試験と販売活動を世界中で行っており、特別にオマージュされたベントレー・ブロワー・ジュニアも製作中であるとアナウンスされた。
SNSがクリスマスツリーを乗せたスーパーカーの画像で埋め尽くされるのを見たベントレーとザ・リトル・カー・カンパニーは、この機会にジュニア・モデルでお祝いをすることにしたという。オフィスのクリスマスパーティー用の松の木を簡単に運べると彼らは付け加えた。
ベントレー広報チームとザ・リトル・カー・カンパニーのチームは、皆様へクリスマスをお祝いするとともに、リラックスして安らかな休暇を過ごされることを願っています。2024年、皆様と最初の量産型ベントレー・ブロワー・ジュニアにお会いできることを楽しみにしていますとのことだ。
■EVの記事
クリスマスツリーの聖樹をベントレー・ブロワー・ジュニアで クリスマスミッションと耐久性試験
ルノー・カングー 400万台目の記念すべき個体 フランスの郵便業者ラ・ポスト社へ贈呈
早くも「欧州の上級ブランド」へ肉薄 路面を問わず快適 BYDシール AWDへ試乗 しかもお手頃
テスラの「ライバル」が手頃な中型EV投入へ ルーシッド、販売拡大目指す
コメント