大谷や山本を獲得して”頂点”を目指すドジャースは大きな注目を集めている(C)Getty Images

 今オフのFA市場において“主役”の座を担っていた大谷翔平山本由伸の両日本人選手を獲得したドジャース。2人に対しての年俸合計は10億ドルを超える金額に上り、球団の大物獲得への意気込みがこれ以上ないほど数字に示されることとなった。

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 さらに、先発陣の補強としてレイズからタイラー・グラスノーもトレードで獲得。2020年以来、8度目のワールドシリーズ制覇に向け、戦力強化に余念がない。国内外のトッププレーヤーを次々と加えたことにより、一躍注目度が高まり、今後も様々な話題を提供していくことは間違いないだろう。

 稀に見るスター軍団と化したドジャースについて、メジャー公式サイト『MLB.com』では、作家として知られ、スポーツに関するコラムなども執筆するマイク・ルピカ氏が自身の見解を綴っている。

「好きでも嫌いでも2024年はドジャースが見たいはずだ」

 現地時間12月23日(日本時間24日)に配信となったトピックは、そのように銘打たれており、その中でルピカ氏が山本獲得について「今回は、オオタニの時以上に、多くの球団による入札合戦に巻き込まれた。その過程で(まだ完成していないかもしれないが)ドジャースは、スポーツ史上最も才能あるチームを結成した」と主張している。

 さらに「まるでドジャースオーナー兼社長のマーク・ウォルターと野球運営担当社長のアンドリューフリードマンが、1980年代の“ショータイム・レイカーズ”を今度はダイヤモンドの上で再現しようとしたかのようだ」として、NBAロサンゼルス・レイカーズが高い人気を誇った時代を例えに挙げた。

 また、今回のFA市場での他球団の動きにも言及。「ヤンキースフアン・ソトに加え、ヤマモトも獲得できると考えていた」と振り返り、続けて「スポーツ界で最も裕福なオーナースティーブコーエンを擁するメッツは、ドジャースと同額を山本に提示したようだ」と記しながら、「結局、この右腕はかつてオオタニがアナハイムでやったように、ロサンゼルスで旅を続けることを決めた」と論じている。

 ルピカ氏は「スター選手を抱えて高額な給料をもらっている人が、必ずしも野球で勝つとは限らない」と指摘しながらも、「しかし、ドジャースはこのスポーツにおいてこれまでに見たことのない方法で、トップフリーエージェントを獲得するために全力を尽くした。彼らは勝つためには何でもするつもりのようだ」と球団の今オフの動きをそのように評している。

 大谷、山本と日本人トッププレーヤー2人が所属することとなるなど、多くの野球ファンの関心を惹きつけているドジャース。来季、メジャー30球団の中で最も、開幕から注目を集めるチームとなるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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