最も旬で刺激的な物語が詰まった月刊文芸誌「小説 野性時代」。
その2024年1月号より、「編集後記」を特別公開!
編集長自らが、本誌の見どころやおすすめ作品を紹介したり、読者のみなさまへのメッセージを綴ったり……。
本との出会いのきっかけとして、ぜひお役立てください。

(本記事は「小説 野性時代 2024年1月号」に掲載された内容を転載したものです)

「小説 野性時代」編集後記(2024年1月号)

超豪華執筆陣による新連載を四本同時掲載! 荻原浩さんの植物パニック・サスペンス「我らが緑の大地」、誉田哲也さんの近未来警察アクション「暗黒戦鬼グランダイヴァー」、伊東潤さんが三方原合戦を活写する「天地震撼 信玄と家康」、永井紗耶子さんが思想家・海保青陵に迫る「青青といく」が始動です。読切ではブレイディみかこさんが登場。単行本『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』とともにお楽しみください。さて、今月おススメする角川文庫は森村誠一さん『人間の証明』。日本文学界に燦然と輝く、社会派ミステリの金字塔。実は読んだことない!という方は本稿を機にぜひ手に取ってみてください。最後にお知らせですが、今号をもって編集長を交代いたします。在任期間中のすべてに感謝を。本誌は今後も、いま最も面白く、旬な物語をお届けしていきます。(中)

掲載号紹介

小説 野性時代 第242号 2024年1月号
編 小説野性時代編集部
発売日:2023年12月25日
商品形態:電子専売

荻原浩&誉田哲也&伊東潤&永井紗耶子の豪華新連載4本スタート! ブレイディみかこの読切も掲載!

【小説新連載】
荻原 浩――我らが緑の大地
植物は人間をどう思っているのだろう……?
迫真パニック・サスペンス、開幕!

誉田哲也――暗黒戦鬼グランダイヴァー
圧倒的な力で暴徒を排除する者たちの目的は?
近未来ハード警察アクション小説!

伊東 潤――天地震撼 信玄と家康
攻めるは信玄、守るは家康。激突の時は迫っていた――。
謎多き〈三方原合戦〉に、歴史小説の旗手が挑む。

永井紗耶子――青青といく
広い世界が見たい少年、弥兵衛が出会った「先生」は――。
どこまでも自由に、世を変え人を救った異才・海保青陵の軌跡。

【読切】
ブレイディみかこ――ママの呪縛 私労働小説―ザ・シット・ジョブ
東京・六本木。ベタな会話が溢れる夜の店に、
ママを中心とした歪な社会が形成されていた。

【連載】
東川篤哉――谷根千ミステリ散歩 密室の中に猫がいる 後篇
朝比奈あすか――普通の子
赤川次郎――三世代探偵団 愛と哀しみへの逃走
近藤史恵――風待荘へようこそ
秋吉理香子――殺める女神の島
櫛木理宇――死蝋の匣
阿津川辰海――バーニングダンサー
恩田 陸――産土ヘイズ
河崎秋子――銀色のステイヤー
新川帆立――目には目を
垣根涼介――武田の金、毛利の銀
今村翔吾――天弾

【コラム】
私の黒歴史――平戸 萌「マジカルだった私たち」
私の黒歴史――森バジル「ホムペの話」

第15回 小説 野性時代 新人賞 一次選考通過作品発表

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書籍紹介

人間の証明
著者:森村 誠一
発売日:2015年02月25日

日本文学界の巨匠・森村誠一の代表作にして不朽の名作。
ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで刺された黒人が死亡した。棟居刑事は被害者がタクシーに忘れた詩集を足がかりに、事件の全貌を追う。日米共同の捜査で浮かび上がる意外な容疑者とは!?

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本記事は「カドブン」から転載しております

「小説 野性時代」編集後記(2024年1月号) 社会派ミステリの金字塔 森村誠一『人間の証明』をオススメ!