ロンドンの宿泊施設で23日深夜、爆発事故が発生した。その建物には大きな穴が空き、部屋の中が丸見えとなった写真が注目を集めている。この事故で女性1人が病院に運ばれたが、比較的軽傷で済んでいるという。英ニュースメディア『Metro』などが報じている。

爆発事故は今月23日の午前2時半過ぎに、英ロンドン東部ハックニー区ウェル・ストリートにある学生向け宿泊施設「Well Street Hall」で発生した。爆発後の現場を撮影した写真には、3階建ての建物の真ん中に大きな穴が空き、ベッドやテレビなどが置かれた生活感あふれる部屋の中が丸見えになっている。その下の芝生には、吹き飛ばされた外壁のレンガや家具が積み重なっており、爆発の凄まじさがうかがえる。

当時、この建物の2階には女性1人が滞在しており、通報を受けて現場に駆けつけたロンドン消防署の隊員ら15人が、部屋の中の瓦礫をかき出し、ハシゴを使って女性を救出した。その場で火傷などの応急処置を受けた女性は比較的軽傷で済んだという。しかし彼女は、これから休暇でオーストラリアへ向かう予定だったそうだが、救急車で病院に搬送された。爆発当時は他の部屋にも数人が滞在していたが、のちにハックニー区評議会は「この事故でケガをした人は他にいない」と公表した。

対応にあたったロンドン消防署は、2部屋分の壁を吹き飛ばし、建物の前後にダメージを残した今回の爆発について「ボイラーの故障が原因ではないか」と推測している。爆発は真夜中に起きたが、この件で3件の通報が同消防署に寄せられたそうで、現場には約25メートルの非常線が張られて、午前4時過ぎまで作業が続いた。

今回の事故で、専門家らは家庭用のボイラーを毎年点検することを勧めている。ボイラーに加えて、コンロや暖炉の定期点検を行わずに放置していると、ガス漏れなどを起こして火災や爆発の原因になる可能性もあるという。また日本において、ガスを提供する会社は、最低でも4年に1回はガス漏れが起きていないかなどの定期点検を行うよう法律で義務付けられている。

なお今回の事故には、現場にロンドン警視庁警察官らも駆けつけており、現在も爆発の原因についての捜査が続いている。

ちなみに今年4月にはスペインで、コインランドリーの乾燥機から炎が噴き出し大爆発を起こした瞬間を捉えた映像が公開され、人々を驚かせていた。

画像は『Metro 2023年12月23日付「Woman survives massive gas explosion that left gaping hole in her flat」(Picture: UKNIP)、2023年4月4日付「Man narrowly avoids launderette explosion caused by charger left in tumble dryer」(Picture: CEN)』『LADbible 2022年6月24日付「Shocking Moment Ground Explodes Beneath Man Building Fence In A Field」(Credit: Facebook/Alan Brown)』『The Sun 2020年8月30日付「BOAT BLAST Shocking moment holidaymaker thrown into the sea after motorboat explodes while fuelling up in Italy」(Credit: Porto di Ponza)、2019年12月16日付「UP IN SMOKE Car explodes when driver lights cigarette minutes after spraying air freshener」(Credit: PA:Press Association)』『TVBS新聞網 2019年3月10日付「只是煮泡麵開燈! 竟釀宜蘭氣爆害3命」(圖/TVBS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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