日本eスポーツ連合は25日、2024年1月に刊行を予定している「日本eスポーツ白書2023」の要旨を公表。2022年における日本国内のスポーツ市場規模が前年比+127%の推定125億円であることがわかった。

【画像】【図表】過去3年の「eスポーツ市場規模」推移+今後3年での成長予測

「日本eスポーツ白書2023」はeスポーツの発展と振興を目的に活動する一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が取りまとめた資料群として、市場の内訳、ファン数(試合観戦・動画視聴経験者)の推移などが収録されている。

 

本書によると、JeSUは「新型コロナウイルスの影響下ではオンラインでの開催が定着したが、2022年以降は徐々に増加してきたオフライン開催との相乗効果により、成長速度が加速しこれまでの想定を超える勢いで拡大した。」と説明。この傾向は今後も続く見込みだといい、2025年に向けて市場規模は年平均20%を超える成長率で拡大するとの見当を立てていた。

市場規模の内訳としてはコミュニティやプロスポーツチーム等の「スポンサー」と「イベント開催」が全体の7割を占めていることも明らかに。イベント運営については「オンライン開催とオフライン開催の両方で、eスポーツ特有のイベント運営ノウハウを持った事業者が大きな市場を形成し、今後も安定的に伸長すると見られている。」と評価した。

また、国内のeスポーツファン数は約776万人で、2025年には1,000万人を超えるとも予測。オンライン視聴の定着により、eスポーツファンは2023年以降も増加し続け、2025年には日本のeスポーツファン数が1,000万人を超えることが見込まれている。

eスポーツの国内市場規模は125億円 2025年には「eスポーツファン数1,000万人」予測