どうしても悪い悲惨なニュースばかりが目立ってしまうが、SNS上には心温まる出来事もたくさん共有されている。
見知らぬ人のやさしさや思いやりに感銘したり、その日一日が幸せな気分になれたり、困難を乗り越える勇気をもらった人もいるはずだ。
人間まだまだ捨てたもんじゃない。ここでは2023年に話題となった5つのやさしい世界を覗いていくことにしよう。
【画像】 1.パーキンソン病の老人が新聞を読むのを助けた女性
Xでシェアされた映像では、女性と男性2人が電車で向かい合って座っている。
キャプションによると、高齢者の男性はパーキンソン病のようで新聞を持つ手が震えている。
それに気付いた向かいの席の女性はためらうことなく行動に移した。新聞が読みやすいようにページをめくってあげているのだ。
ささやかだが、勇気がいる女性の親切な行為は多くのユーザーの心を温かくした。
(London): This man with Parkinson's disease couldn’t hold his newspaper so a stranger held it still for him so he could read it.
— GoodNewsMovement (@GoodNewsMVT) January 4, 2023
Faith in humanity restored.
(🎥:rosiemegangill) pic.twitter.com/Uu4nDgIcaP
2. 真夜中に道に迷った女性をバスの運転手が助ける
ある女性が真夜中の街で携帯電話も通じず、現金もクレジットカードもない状態で道に迷っていたところ、バスの運転手が助けに入った。
彼は彼女を目的地まで送り届けただけでなく、その後、女性からお金を受け取ることも拒否したそうだ。
Xでシェアされた投稿によると、ノエルという名の運転手は道に迷ってストレスを感じていた女性に、無償で救いの手を差し伸べてくれた。
感謝した女性がノエルさんの電話番号を聞いて、後日感謝の気持ちを込めて数ドルを渡そうとしたが、ノエルさんはこのように伝えたという。
いえいえお嬢さん。人は互いに助け合うものだから、私はあなたからお金を返してもらおうとは思っていませんよ。どうか素敵な夜を。あなたとご家族に喜びが訪れますように。
女性は、ノエルさんのやさしさに感動した。
彼は大勢の乗客から理由もなく罵倒された直後に、親切に私を助けてくれることを決めたのです。
公共サービスに従事する人々は尊敬と感謝に値します。私は乗車後に運転手に「ありがとう」と感謝を伝えることを決して忘れません
It was midnight, my phone was dead. I didn't have any cash or cards on me. I got on the wrong bus which brought me to the opposite side of the city. I was lost and stressed, but the bus driver was kind enough to help me. He offered me a ride and drove me back to my destination.… pic.twitter.com/Bmi83rENsi
— Shkula Zadran ښکلا ځدراڼ 🇦🇫 (@ShkulaZadran) June 19, 2023
3. 水を飲もうとする犬を助けた女性
インスタグラムでシェアされた動画はインドでのとある日の光景だ。
野良犬が水道の蛇口から水を飲もうとしているが、蛇口が閉まっているためなかなかうまくいかない。
その時、一人の女性が犬のために蛇口をひねった。犬は最初驚いたがやがて水を飲み始めた。
親切は人も動物も受け取ることができる最高の贈り物です。
4. エレベーター事故で咄嗟に女性と赤ちゃんを守った配達員
これは前にカラパイアでも記事にした出来事だが、エレベーターの故障で女性と赤ん坊を救った配達員の勇姿に、多くの称賛が寄せられた。
映像では、エレベーターの中で女性が乳児を抱いている姿が映っている。
エレベーターは揺れ始め、やがて動かなくなる。配達員の男性は咄嗟に、母親と子供を差し迫った脅威から守ろうとし、エレベーターのドアを開けようとボタンを押し続ける。
ようやくエレベーターのドアが開くと、配達員は慎重に女性と赤ん坊を先に出し、続いて自分もドアから走り出た。
5. 失意のSwiggy配達員、顧客のおかげで新しい仕事を見つける
Flashというハイテク企業のマーケティング・マネージャーであるプリヤンシ・チャンデルさんは、LinkedInでウーバーイーツのような食品配達会社「Swiggy」の配達員についてシェアした。
その男性配達員は、チャンデルさんの注文を届けるために3kmも歩いて配達に来てくれたという。
アイスクリームを注文しただけにもかかわらず、配達に時間がかかり息を切らしてやってきた男性配達員に、チャンデルさんはその理由を尋ねた。
すると、サヒル・シンと名乗る30歳の配達員は、インドの工学で学士を取得した卒業生で、インドの多国籍教育テクノロジー企業で働いた経験があると明かした。
しかし職を失い、デリバリーの仕事をしていること、また同居人にお金を盗まれ手元には家賃を払うお金さえ残っていないと話したそうだ。
1週間、水とお茶だけを飲んで飢えを凌いできたという男性の窮状を聞いて、チャンデルさんはコップ1杯の水と500インドルピー(約860円)を差し出した。
そして、ネットユーザーたちが彼により良い仕事を見つける手助けをしてくれるよう、LinkedInで訴えた。
その結果、男性は新たな就職先を見つけることができたようだ。
References:5 times people renewed our faith in humanity by their kind gestures towards strangers/ written by Scarlet / edited by parumo
コメント