デジタルビジネス運用支援で企業の脱炭素DXを推進する株式会社メンバーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:高野 明彦、以下「メンバーズ」)は、消費電力やCO2排出量を抑制し、ユーザーや環境、社会、ビジネスに良いWebサイトのデザインを実現する「サステナブルWebデザイン」のガイドラインとチェックリストを公開します。

またメンバーズでは毎年、サステナブルWebデザインの手法を用いたWebサイトにて取引先への年末挨拶を実施しており、昨年2022年の実績では紙の年賀状を送付した場合と比較し、CO2排出量の約7割を削減しました(※1)。

2023年の年末挨拶サイトは、サステナブルWebデザインとともに、制作過程において生成AIを活用しています(https://www.members.co.jp/end-of-year-message/2023/)(※2)。

さらにサステナブルWebデザインを活用した事例として、パシフィコ横浜(正式名称:株式会社 横浜国際平和会議場)がサステナブルWebデザインの手法を用いてリニューアルしたWebサイトは、メンバーズが提供するチェックサービスでの分析・検証の結果、リニューアル前の約4割のCO2排出量を削減できたことが明らかになりました。想定削減量は年間約6.8t-CO2eで(※3)、杉の木約772本が1年間に吸収する量に相当します(※4)。

今回、本ガイドラインとチェックリストを公開することで、サステナブルWebデザインについて広く知っていただき、さらに多くの企業に活用いただくことで脱炭素社会の創造に貢献していきたいと考えています。


サステナブルWebデザインガイドライン

サステナブルWebデザインチェックリスト

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サステナブルWebデザインガイドラインとチェックリスト

サステナブルWebデザインは、ユーザーの使いやすさと環境への配慮を最優先にWebサイトをデザインする手法です。Webサイトにおける、UXの向上、電力消費量やCO2排出量の抑制などを通じて、ユーザー、環境、さらには社会やビジネスにとって良いサステナブルなデザインの実現を目指しています。

メンバーズでは、2021年夏に社内にサステナブルWebデザインラボを立ち上げ調査・研究を進め、メンバーズサイトでの検証などを経て、取引先への業務などで活用してきました。2023年8月からは「サステナブルWebデザインチェックサービス」の提供を開始しています。

この度、メンバーズで蓄積してきたナレッジや実績を共有することで、広く企業や団体などにおけるサステナブルなデジタルの実現に貢献したいと考え、ガイドラインとチェックリストを公開します。ガイドラインとチェックリストは合わせて活用することで、サステナブルWebデザインの基本原則や実装方法を知り、Webサイトの検証を行うことが可能です。ぜひ多くの企業に、活用いただきたいと考えています。

(1)ガイドライン

サステナブルWebデザインが求められる背景と考え方、電力消費量やCO2排出量を抑制するための具体的な実装手法、実践例、WebサイトのCO2排出量計測ツールを紹介しています。

・はじめに

サステナブルWebデザインとは

・具体的な実装手法

サステナブルWebデザイン実践例

・WebサイトのCO2排出量計測ツールのご紹介 


ガイドラインp7「サステナブルWebデザインの価値」

(2)チェックリスト

画像やソースの最適化、ページ読み込みの改善、サーバー負荷軽減など7つの項目について、34のチェック方法を記載しています。Webサイトのユーザビリティやサイト構造などがサステナブルなものかどうかを、検証することが可能です。

・画像の最適化

・ソースの最適化

・消費電力と配色

・ページ読み込みの改善

サーバー負荷軽減

ユーザビリティ

・再生可能エネルギー利用

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実績・事例

(1) メンバーズの年末挨拶サイト

メンバーズでは、CO2排出量の削減を目的として取引先への紙の年賀状の送付を取りやめ、メンバーズのデジタルクリエイターがサステナブルWebデザインの手法で制作したサイトを見ていただくことによる年末の挨拶を実施しています。2022年の年末挨拶サイトでは、年賀状の送付と比較して約7割のCO2排出量を削減しています。2023年も、ユーザー視点を意識したコンテンツボリュームの精査・削減やアニメーションの最小化、全体のデータ量削減のための画像形式やプログラミング言語最適化などを取り入れた年末挨拶サイトを公開しています。


装飾やアニメーションを最小限化

既存外部リンクなどを活用しコンテンツボリューム削減

年末挨拶サイトはこちら

2023年12月から2024年1月31日まで限定公開

※2022年のサイト事例は、サステナブルWebデザインガイドラインp23を参照ください。

(2) パシフィコ横浜

パシフィコ横浜(正式名称:株式会社 横浜国際平和会議場)が2023年8月にサステナブルWebデザインの手法を用いてリニューアル公開したWebサイトについて、メンバーズのサステナブルWebデザインチェックサービスを活用して分析・検証しました。分析・検証の結果、新Webサイトはユーザーの利便性の向上やエネルギー消費量の抑制が実現されたサイトであり、リニューアル前の約4割のCO2排出量を削減できたことが明らかになりました。想定削減量は年間約6.8t-CO2eで、杉の木約772本が1年間に吸収する量に相当します。

パシフィコ横浜Webサイト:https://www.pacifico.co.jp/

パシフィコ横浜プレスリリース「サイトリニューアルで CO2 排出量 4 割削減!」(2023年12月22日):https://www.pacifico.co.jp/news/sustainable-web-design

公開の背景

2023年は観測史上最も暑い月が続き(※5)、気候変動問題は深刻さを増しています。またインターネットの普及に伴い世界的なデータ消費量は増加しており、ICT(情報通信技術)によるCO2を含む温室効果ガスの排出量は、世界全体の1.8~2.8%を占めると推定されています(※6)。インターネットにおいてもCO2排出量の削減対策が必要です。

メンバーズでは取引先企業とともに気候変動問題をビジネスで解決することを目指しており、デジタルビジネス運用支援で企業の脱炭素DXを推進しています。2023年には、脱炭素社会実現に向けた専門組織「脱炭素DXカンパニー」の設立や、脱炭素および売上向上とコスト削減によって持続的な利益向上を実現する9つのソリューション群「脱炭素DXソリューション」の提供、さらには社員による「脱炭素アクション」などの取り組みを進めてきました。

この度、2022年より作成を開始しメンバーズ内にて活用してきたガイドラインとチェックリストについて、広く多くの企業に活用いただき、脱炭素につなげていただきたいと公開に至りました。

・メンバーズ、企業・製品単位の温室効果ガス排出データをもとに売上向上・コスト削減を実現する「脱炭素DXソリューション」を提供開始(2023年8月29日)

URL:https://www.members.co.jp/company/news/2023/0829.html

・日々の業務で実践できる「脱炭素アクション100」を公開!半年で約1,000件のアクションを実施、想定炭素削減量は1,011t-CO2に~2023年メンバーズ脱炭素の取り組み総まとめ。森林保全プロジェクトから、脱炭素DX推進サービスや独自調査発表、JCLP正会員企業としての活動、再エネ100%まで~(2023年10月30日)

URL:https://www.members.co.jp/company/news/2023/1030.html

メンバーズが提供する脱炭素DXサービス

メンバーズでは、サステナブルなWebサイトの制作支援やチェックサービスを提供しています。また脱炭素を企業の持続的な成長のためのビジネス機会と捉え、脱炭素DX推進を支援するさまざまなサービスも提供しています。

サステナブルWebデザインチェックサービス

URL:https://www.members.co.jp/services/ddx/sustainable-web-design/

・LCA体験パッケージ

URL:https://www.members.co.jp/services/ddx/life_cycle_assessment/

・GX人材常駐サービス

URL:https://www.members.co.jp/services/ddx/green_transformation/

・サービスに関するお問い合わせ

https://www.members.co.jp/contact/

※1:年賀状の制作と郵送、Webサイトの構築と公開にかかるCO2排出量を比較し概算を算出。

※2:2024年1月31日までの限定公開。

※3:CO2eとは、CO2相当量に換算した値のこと。

※4:W3Cワーキンググループ「Sustainable Web Design(SustyWeb)Community Group」作成の「Emissions Calculation Formulas」を参考に算出(https://sustainablewebdesign.org/calculating-digital-emissions/)。訪問ユーザーが多いトップページとアクセスマップページについて、リニューアル前として2023年7月、リニューアル後として2023年10月の月間CO2排出量を算定。それぞれを年間の値に換算し、比較。

※5:欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービス発表より。

※6:Charlotte Freitag, Mike Berners-Lee, Kelly Widdicks, Bran Knowles, Gordon S.Blair, and Adrian Friday「The real climate and transformative impact of ICT: A critique of estimates, trends, and regulations」より(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666389921001884)

パシフィコ横浜について

日本最大級の複合MICE施設。国際会議開催実績は国内トップクラスで、MICE開催に必要な会議場・展示場・ホテルを1か所に集約した「ALL IN ONE」の施設として、多くのお客さまが利用されています。

・社名:株式会社 横浜国際平和会議場(通称:パシフィコ横浜)

・所在地:横浜市西区みなとみらい一丁目1番1号

・代表者:代表取締役 林 琢己

資本金:75億6,500万円(2023年12月現在)

・Webサイト:https://www.pacifico.co.jp/

株式会社メンバーズ

メンバーズは、VISION2030として「日本中のクリエイターの力で、気候変動・人口減少を中心とした社会課題解決へ貢献し、持続可能社会への変革をリードする」ことを掲げ、デジタルビジネス運用支援を通して、企業の脱炭素DXを推進しています。

・所在地:東京都中央区晴海一丁目8番10号 晴海アイランド

トリトンスクエアオフィスタワーX 37階(受付35階)

・代表者:代表取締役社長 高野 明彦

資本金:1,057百万円(2023年9月末時点)

・Webサイト:https://www.members.co.jp/

・SNS

 - Facebook: https://www.facebook.com/Memberscorp

 - X(旧Twitter):https://twitter.com/Members_corp

・メンバーズのデジタルビジネス運用支援サービス(YouTube):https://youtu.be/amWVSpUGVic

配信元企業:株式会社メンバーズ

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