井上はリミット(55.3キロ)と0.1差の55.2キロで前日計量をクリアした(C)Lemino/SECOND CAREER

 あらゆる面で「規格外」であることが伝えられている。

 12月26日、東京・有明アリーナで行われるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)とWBA&IBF同級王者マーロン・タパレスフィリピン)が拳を交える。試合の2日前となる12月24日には記者会見も行われており、両選手が顔を合わせた。井上は「どんな展開になってもしっかり勝ちを手にする試合にしたい」などと述べ勝利を誓った。

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 井上はこの試合がスーパーバンタム級で2試合目となり、2本のベルトを手にした7月のスティーブン・フルトン(アメリカ)戦からわずか5か月での4団体王座統一という快挙に挑む。これまでのどの試合でも相手を圧倒してきたものの、30歳となった現在さらにその強さは増し続けており、階級の枠を超えボクシング界のスターダムの座に君臨している。

 目前となったビッグファイトを前に、世界中のメディアが「モンスター」への関心を高め続けている中、米国スポーツサイト『Sportslens』では、井上のここまでの報酬面にもスポットを当てている。

 同メディアは「ナオヤ・イノウエが世界最高のファイターであることは間違いない。真のエリートファイターであるだけでなく、母国日本では巨大なセレブリティでもある。イノウエが試合をすれば、日本中が注目する。それほどのスーパースターであるからこそ、彼はこれほどの“富豪”なのである」と指摘。さらに「イノウエの裕福さは、リング上での実力と支配力の証である」と綴っている。

 また、プロキャリアではライトフライ級から現在のスーパーバンタム級までの4階級を主戦場としてきていることについて、「確かに、ボクシングの軽量級は重量級ほど儲からない。しかし、イノウエはその例外である。彼は傑出したファイターであり、それに見合うだけの億万長者なのだ」と主張。

 さらに、「プロボクシングで25戦した現在、イノウエの最大のファイトマネーはおよそ500万ドル、これは、スティーブン・フルトンとの試合で『モンスター』が稼いだ金額と言われている」と記しながら、次戦のタパレス戦に触れており、「またもやキャリア最高額の報酬を手にする可能性がある。イノウエがこの試合で500万ドル以上を稼いでも驚くことはない」と見通している。

 現代のスーパースターの1人として、得られる対価も話題となり注目を浴びる井上尚弥12月26日、再び4本のベルトを手にし、その名声を轟かせる可能性も高いと言えるだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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