ニワトリにも飼い主になってくれる人を見抜く力があるのかもしれない。あるいは猫界のNNN(ねこねこネットワーク)のような秘密結社が存在するのかもしれない。
アメリカ・フロリダ州に住む夫婦は、ある日散歩していた公園で、1羽の美しい雄鶏(オンドリ)を見かけた。
その雄鶏は1週間後にも同じ場所にいて、再び公園を訪れた夫婦を見つけると夫婦の後をついてきて、車の中に飛び乗ったのだ。
夫婦は雄鶏が彼らに助けを求めていると思い家族に迎え入れた。さらには仲間がいないと寂しいだろうと、数匹のヒナも迎え入れた。
Abandoned Rooster Jumps Into Couple's Truck And Goes Home With Them | The Dodo
フロリダ州に住むオルガさんと夫が、公園に散歩に出かけて1羽の雄鶏に出会ったのは、2021年のことだった。
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夫婦はその美しい雄鶏は誰かのペットだろうと思っていた。
しかし1週間後に同じ場所に行くと、雄鶏はまだそこにいた。さらには夫婦の後をついてきて、彼らの車の中に飛び乗ってきたのだ。
夫は「これは雄鶏が自分たちと一緒に来たがっているサインだよ」って言ったんです。それで私たちはその雄鶏を家に連れ帰ることにしました(オルガさん)
家の中で雄鶏を飼うことに
夫婦にカイルと名付けられた雄鶏は、庭に鶏用の一番大きな小屋を用意してもらったが、落ち着きがなくソワソワと小屋の前で行ったり来たりを繰り返し、小屋を使おうとはしなかった。
そこで夫婦はカイルを家の中に入れて屋内飼育することにした。
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カイルは前に誰かに家の中で飼われていたのかもしれない。屋内にいることに居心地の良さを感じているようだった。
だがやっぱり雄鶏なので鳴き声は大きい。しかも頻繁に鳴くため、オルガさんの友人たちはカイルが寂しくて仲間を求めているのだろうと推測した。
そこで夫妻はカイルに友達を見つけてあげようと、数羽のヒヨコを新たに家族に迎え入れた。
1羽のメスと仲良くなったカイル
結果的に、それはカイルにとって最高の状況になった。
最初こそ、カイルは小さなヒナたちに戸惑いを見せていたが、ヒナたちのお守り役に徹するようになり、やがてヒナたちが大きくなると“パンプキン”と名付けられたメスと仲良くなった。
パンプキンは一番弱々しいヒナだったのですが、成長してカイルと特別な絆を育み合い、カップルになりました。
カイルは紳士で、ご飯のときもパンプキンに先に食べさせて自分は待っているんです。ご飯の全てをパンプキンとシェアしています。
2羽が仲睦まじく過ごしている光景は、オルガさんの心を温かくしてくれるという。
カイルと出会ったことで、私にも新しい世界が開けました。
カイルは公園で夫婦と出会い、そして2度目に遭遇した時点で「この人たちだ!」と決めていたのかもしれない。
現在、カイルは夫妻の家でとても幸せに暮らしているようだ。カイルの日常は、インスタグラムアカウント『rooster_kyle_and_friends』から閲覧できる。
References:Abandoned Rooster Jumps Into Couple’s Truck Wanting To Be Rescued/ written by Scarlet / edited by parumo
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