クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開するAOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 春山 洋 以下 AOS データ社)は、行政関連の事業者や行政関係者および一般市民の方々において、公共政策の策定、市民サービスの改善、効率化の推進などに重要な役割を果たす行政オープンデータを、AI学習用データコマースプラットフォーム「DataMart.jp」( https://datamart.jp/ )で公開したことをお知らせします。

■行政データの高まり
現代社会において、行政データの重要性が高まっているのは、データ駆動型の意思決定が増え、公共政策の策定や市民サービスの提供においてデータが中心的な役割を果たすようになったためです。
政府の透明性と効率性を高め、市民の生活の質を向上させるために、行政データの活用が求められています。
行政データが重要性を増している背景には、テクノロジーの進展、政治的・社会的な変化、および公共サービスに対する市民の期待の変化など、多岐にわたります。
デジタル技術の進化により、大量のデータを収集、分析し、共有することが容易になっています。また、シビックテック(Civic Tech)の台頭もこの動向を加速しています。
ここでは、行政データがなぜこれほどまでに重要とされているのか、その背景にある複数の要因を説明します。

これらの背景により、シビックテックと行政データが結合し、政府の透明性を高め、市民の生活の質を向上させ、社会全体の発展に寄与しています。データは公共政策の策定と評価において中心的な役割を果たし、市民と政府の関係を再定義する機会を提供しています。

■行政データとは
行政のオープンデータは、公共部門が持つ豊富な情報を市民や研究者、ビジネスに開放することで、透明性の向上、イノベーションの促進、社会的課題解決に貢献しています。これらのデータは多種多様な分野をカバーしており、それぞれの分野で提供されるデータの種類と内容は異なります。れらの情報は、政策立案、市民サービスの改善、ビジネスの意思決定支援など、様々な目的で活用されており、現代社会において不可欠なリソースとなっています。
行政のオープンデータは、多岐にわたる分野にわたっています。以下に各分野とその具体的なデータ内容を示します。
1. 財政データ
- 政府の収入と支出の詳細
- 予算割り当てと実行状況
- 財政的なパフォーマンス指標
2. 人口統計データ
- 人口の年齢、性別、民族構成
- 世帯のサイズと特性
- 人口動態(出生率死亡率、移住)
3. 環境データ
- 空気と水質の状態
- 廃棄物管理とリサイクルの統計
- 自然保護区や公園の情報
4. 交通データ
- 公共交通の利用統計と時刻表
- 交通流量と事故のデータ
- 道路網と交通インフラの情報
5. 教育データ
- 学校の数、種類、位置情報
- 学生の成績と教育成果
- 教育施設のリソースとインフラ
6. 健康データ
- 疾病発生率と医療施設の情報
- 予防接種率と健康プログラム
- 医療サービスのアクセシビリティ
7. 住宅と都市開発データ
- 住宅在庫と建設統計
- 都市計画と開発プロジェクト
- 住宅価格と賃貸市場の動向
8. 公共安全データ
- 犯罪統計と犯罪の種類
- 警察と消防の活動データ
- 緊急事態対応と安全プログラム
9. 雇用データ
- 雇用率と職業別の統計
- 労働市場の動向
- 雇用支援プログラムの情報
10. エネルギーデータ
- エネルギー消費と生産の統計
- 再生可能エネルギーの利用状況
- エネルギー効率と政策
11. 文化・芸術データ
- 文化施設の位置とイベント情報
- 芸術と文化の補助金と予算
- 地域の文化的特性
12. 行政サービスデータ
- 政府サービスのアクセス方法
- 行政手続きの効率性
- 市民向けサービスの利用状況
13. 農業データ
- 農業生産の統計とトレンド
- 農業支援プログラム
- 農地の利用と開発
14. 観光データ
- 観光客の出身地、年齢、性別
- 観光の目的(レジャー、ビジネス、教育など)
- 観光施設とアトラクションの情報
15. 社会福祉データ
- 福祉プログラムの利用者統計
- 社会保障の支給額と条件
- 福祉施設の位置とサービス
16. 行政プロセスデータ
- 政府の意思決定プロセス
- 行政サービスの提供方法
- 市民のフィードバックと意見

これらのデータは、政府がより効果的で透明なサービスを提供するための基盤となり、市民が政府活動に関与し、意思決定に参加するための重要な情報源となっています。また、研究者や開発者が新しいアプリケーションやサービスを開発するための貴重なリソースとしても活用されています。

■行政データの特性
行政分野のオープンデータは、政府が公共の利益のために提供する情報の宝庫です。これらのデータは、政策立案、市民サービスの改善、ビジネスの意思決定など、さまざまな用途で利用されています。データの透明性、アクセシビリティ、信頼性が高く、様々な形式で提供されるため、多様な分析やアプリケーション開発に活用することができます。ここで、行政分野のオープンデータの主な特徴を詳細に解説します。これらの特徴を理解することで、データの可能性を最大限に活用し、より効果的な利用方法を見出すことができます。

行政分野のオープンデータには、以下のような特性があります。

これらの特性により、行政分野のオープンデータは、政策立案、研究、ビジネス戦略策定、社会課題解決など、様々な目的で広く活用されています。

■ユーザーは行政データの品質をどのように評価できるか?
行政分野のオープンデータは、政府が提供する重要な情報源ですが、その利用価値を最大限に引き出すためには、データの品質を正しく評価することが不可欠です。品質の高いデータは、信頼性のある分析、効果的な意思決定、効率的なサービス開発に直結します。しかし、どのデータが信頼できるかを判断するには、一定の基準と評価方法を理解する必要があります。ユーザーはデータの選択と利用においてより確かな判断ができるようになります。

1. データセットをサンプリングする
- 行政データセットの品質評価には、サンプリングしてその代表性を確認することが必要です。選択したサブセットを詳細にレビューし、データの正確さと完全性をチェックします。
2. データ収集方法を確認する
- データの信頼性と有効性を保証するために、収集に使用された方法を評価します。これには、調査質問、サンプリング方法、データ分析手法などのプロセスの詳細が含まれます。
3. データの属性を評価する
- データの属性を評価し、それが研究課題やビジネス目標に関連しているかを確認します。行政データの場合、予算配分、人口統計、公共サービスの利用状況などの属性を評価し、それらが意図した目的にとって有用かを判断します。

これらのステップに従うことで、ユーザーは行政分野のオープンデータセットの品質を効果的に評価し、そのデータが特定のニーズや目的に適しているかを判断することができます。品質の高いデータは、より信頼性のある分析と意思決定に不可欠です。

AI学習用データコマースプラットフォーム「DataMart.jp」とData to AI仕事術
行政分野のオープンデータは、公共政策の策定、事業開発、社会問題の解決など、多岐にわたる用途で利用されています。このデータは、政府が提供するさまざまな情報を基にしており、それを活用することで、より効果的かつ効率的な意思決定が可能になります。以下では、行政分野のオープンデータを活用した具体的な仕事術のサンプルと、それぞれのデータ活用による効果を紹介します。これらの例は、データがどのように現実の問題解決や戦略策定に役立てられているかを示しており、データドリブンなアプローチの重要性を浮き彫りにします。

1. 市場分析
- 使用データ: 人口統計データ、所得水準、消費者の行動パターン
- 効果: 新しい市場の機会を特定し、ターゲット顧客をより正確な理解
2. 都市計画と開発
- 使用データ: 地理空間データ、交通流データ、人口動態
- 効果: 効率的な都市開発計画の策定と交通の混雑緩和
3. 環境監視
- 使用データ: 空気質データ、水質データ、気候変動データ
- 効果: 環境リスクの早期発見と持続可能な環境政策の策定
4. 教育政策の策定
- 使用データ: 教育成果データ、学生人口統計データ、学校の位置情報
- 効果: 教育資源の最適化と教育の質の向上
5. 健康政策の開発
- 使用データ: 公衆衛生データ、病院の位置データ、疾病発生率
- 効果: 健康リスクの管理と効果的な公衆衛生政策の実施
6. 事業開発
- 使用データ: 経済成長データ、雇用率、産業動向
- 効果: 新しい事業機会の特定と戦略的事業計画の策定
7. リスクマネジメント
- 使用データ: 犯罪率データ、災害発生データ、保険統計
- 効果: リスクの評価と軽減策の実施
8. 不動産投資分析
- 使用データ: 住宅価格データ、住宅市場の動向、土地利用データ
- 効果: 投資リターンの最大化とリスクの最小化
9. 交通管理
- 使用データ: 交通流データ、道路網の情報、公共交通の利用統計
- 効果: 交通混雑の緩和と交通安全の向上
10. 公共サービスの改善
- 使用データ: 市民のフィードバック、サービス利用データ、施設の位置情報
- 効果: より効率的で利用者に優しい公共サービスの提供
11. エネルギーマネジメント
- 使用データ: エネルギー消費データ、再生可能エネルギーの利用状況
- 効果: エネルギー効率の改善と持続可能なエネルギー政策の策定
12. 社会福祉プログラムの最適化
- 使用データ: 福祉受給者データ、社会保障支給データ、社会問題の統計
- 効果: 福祉プログラムの効果の最大化と社会問題への対応
13. ツーリズムの推進
- 使用データ: 観光客データ、観光施設の位置情報、地域イベント情報
- 効果: 観光業の活性化と地域経済の発展
14. 社会福祉プログラムの開発
- 使用データ: 社会保障データ、低所得層の人口統計、福祉施設の分布
- 効果: 福祉サービスの最適化と社会的弱者への支援の強化
15. 災害対策の計画
- 使用データ: 災害発生データ、緊急避難所の位置、過去の被害状況
- 効果: 効果的な災害対応計画の策定と迅速な対応能力の向上
16. 災害対策
- 使用データ: 自然災害の記録、避難所の位置、救援資源の分布
- 効果: 緊急事態の迅速な対応、被災者の支援強化

これらの例は、行政分野のオープンデータが、多様な業務やプロジェクトにおいてどのように活用されるかを示しています。データを利用することで、よりデータ駆動型で効率的な意思決定が可能になり、組織やコミュニティの成果を向上させることができます。

■データの共有・活用から、資産として売買されるDXの推進へ
AOSデータ社は、『Data to AI(R) 』というキャッチフレーズを掲げ、AI・DX時代のAI&データドリブン経営のためのデータワンストップサービスを展開しています。具体的には、紙などのアナログ情報をデジタル化するプラットフォーム「aipapyrus.com」、企業内のデータを安全に共有・集積するプラットフォーム「aosidx.jp」、損失したデータを復旧するデータリカバリーセンター「data119.jp」、データを活用するためのAIデータ加工センター(データアノテーションサービス) 「aidata.jp」など、データのライフサイクル全体を一気通貫で管理するための各種ソリューションを、ワンストップで運営および提供しています。

「DataMart.jp」は、データ化、データ共有と保存、データ活用のデータライフサイクルの次に位置付けられる、企業間のデータ売買マーケットプレイスであり、企業データが資産として売買されるDXを推進いたします。

■AI学習用データコマース「DataMart.jp」を支える各賞受賞実績の技術
「DataMart.jp」は、経済産業大臣賞に輝くAOSグループのリーガルテックの技術、ITreview Grid Awardの3部門で16期連続受賞、2020年11月ITreview Customer Voice Leaders受賞の「AOSBOX」のクラウドバックアップ技術、BCN AWARD システムメンテナンスソフト部門最優秀賞を14年連続受賞したデータ管理技術、経済産業大臣賞を受賞したグループ企業のリーガルテック社のVDR技術を融合し、安全なデータのやりとりと共有および保管システムを基盤とするインテリジェントなDXソリューション「AOS IDX」を支えるソリューションとして開発されました。

■AI学習用データコマース「DataMart.jp」概要 ( https://datamart.jp/ )
・目的:

ビッグデータ、オープンデータ、マイデータを蓄積しAI学習用データの加工を支援。AI学習用データの収集の効率を上げAIシステムの構築に専念できるよう、各企業のAIシステム開発の生産性向上をサポートします。
・対象データ:

位置データ、財務データ、eコマースデータ、会社データ、企業統計データ、技術データ、シンセテイックデータなどオープンデータ(法人のビッグデータ、個人のマイデータを購入、販売、取引が可能)
・DataMart.jpのメリット:
(1)データ販売者:自社で蓄積したデータをマネタイズし、更新データ提供などを通して継続的なロイヤリティの獲得
(2)データ利用者:必要なデータを手間をかけずに入手でき、購入後すぐ活用できるよう加工された高付加価値データを自社のAIに効果的な学習用データとして提供できる
・DataMart.jpの特徴:
マッチング表示:登録情報や希望条件にマッチするデータセット を優先して表示
メッセージ機能:データセット提供者と直接コンタクトし、データに関する質問などスピーディに情報交換可能
いいね機能:興味のあるデータセットに「いいね!」をしておくと、該当データセットの最新の状況を常に確認できる
・DataMart.jpの利用料金:
販売者様からの手数料:10% 
購入者様からの手数料:データ販売額の0% *オープンデータの場合無償

■行政データプロバイダーの募集
近年、行政業務はデジタル化の波に乗り、データ駆動型の意思決定がより重要になってきています。特に公共政策の策定、市民サービスの改善、効率化の推進など、多岐にわたる分野で行政データの役割が増大しています。このような背景のもと、DataMart.jpでは、行政分野でのデータ活用を推進し、より効果的な公共サービスの提供を目指しています。そのためには、質の高い行政データを提供していただけるデータプロバイダーの協力が不可欠です。行政データを提供または活用し、公共セクターの新しい未来を共に築くパートナーとしての提携を希望しています。次世代の行政システム構築に貢献することを期待しています。

AOSデータ社では、以下のフォーラムを開催いたしますので、ご都合がよろしければ、是非、ご参加ください。

■「エドテックxAI/DXフォーラム」開催概要
(1)日時:2024年1月25日(木)13:45~17:30(受付開始 13:30)
(2)会場:日経ホール&カンファレンスルーム https://www.nikkei-hall.com/access/ 

     東京都千代田区大手町1-3-7 日経ビル6F *当日は、オンラインとハイブリッドで開催予定です。

AOSデータ株式会社について】
名 称:AOSデータ株式会社 代表者:春山 洋
設 立:2015年4月 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
資本金:1億円(資本準備金15億2500万円) 
URL: https://www.aosdata.co.jp/
AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業7,000社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、14年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データのフォレンジック調査や証拠開示のEデイスカバリサービスで数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセットマネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。また、 若手隊員の登用・育成を促進し、防衛省の優秀な人材確保・育成に寄与することを目的として作られた若年定年制度を支援し、先端技術のエンジニアのキャリアが活かされる産官連携で日本社会に貢献します。

配信元企業:AOSデータ株式会社

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