8人組ガールズパフォーマンスグループ・Girls2(ガールズガールズ)の全国ホールツアー「Girl2 LIVE TOUR 2023 -activate-」のファイナル公演が、12月24日に東京ガーデンシアターにて行われた。

【写真】Lucky2も交えたパフォーマンスで会場を盛り上げるGirls2

■ファイナル公演も息の合ったパフォーマンスで観客を魅了

ライブ開演まで15分を切った頃、後輩グループのLucky2(ラッキーラッキー)がオープニングアクトとして登場し、会場は本編に向けて盛り上がる準備万端に。カラフルなライトが高揚感を誘う中、ライブは12月20日リリースの最新EP「アクセラレイト」に収録された「Rise & Shine」で幕を開けた。

今回のツアーでは、ほとんどの楽曲でヘッドセットを使用してパフォーマンス。両手が空く分、動きの自由度が高くなり、エネルギッシュなダンスを十二分に堪能できる公演に。

指先まで丁寧に気を配り、全身を余すことなく使ったダンスで「80's Lover」「Juga Juga JUNGLE」「CLICK」と、8人はクールさとかわいらしさを共存させながら、息の合ったパフォーマンスで観客を魅了していった。

■クリスマスイブならではのパフォーマンスも

最初のMCでは、メンバーがそれぞれファイナル公演の意気込みと、訪れてくれたことへの感謝を観客に語った。

続いて、メンバーの自己紹介ソング「人人人生紹介ソング-続編-」の披露へ。客席からはメンバーの名前を呼ぶ声も飛び交い、盛り上がりが増していく。「C'mon Neo Zipang!!!」では、メンバーがバルコニーへも視線を向けて両手を大きく振り、客席との距離を縮めていった。

その後も8人はアップテンポなナンバーで会場を盛り上げていく。「Seventeen's Summer」ではキッズダンサーを迎え、手をつないでステージを駆け回ったり、互いの手を合わせてハートの形を作ったりと、にぎやかにパフォーマンス。最後はメンバーと観客が掲げるピースサインが会場に広がった。

ここで一度ダンスタイムを挟み、メンバーが1人ずつキレのあるダンスを披露。客席へクラップをあおった後は、小田柚葉・小川桜花・増田來亜・菱田未渚美・山口綺羅・原田都愛の6人で「Bye-Bye-Bye」を歌唱した。

次にステージに姿を現したのは、白い衣装に身を包んだ隅谷百花と鶴屋美咲。観客に着席を促し、「皆さんと一緒にクリスマス気分を味わえたらと思います！」と語った隅谷は、鶴屋のピアノ伴奏で「Santa Claus Is Coming to Town」を歌い上げた。

続けて、EP「Love Genic / Bye-Bye-Bye」にも収録されているカバー曲「点描の唄」を披露。鶴屋の優しく寄り添うようなピアノと隅谷の伸びやかな歌声が響きわたる。2番からは小川もボーカルに加わり、2人の透き通るようなハーモニーが会場いっぱいに広がった。

■怒涛のメドレーからクライマックスへ

しっとりした雰囲気に包まれた後は、小田と隅谷が「Flutter」をツインボーカルで歌い、増田・菱田・原田が華麗なダンスを披露。入れ替わるように鶴屋、小川・山口が登場し、今度は3人で「あなたがくれた奇跡」をパフォーマンス。鶴屋と小川の伸びやかな歌声に、山口の力強いコンテンポラリーダンスが華を添える。8人それぞれの持ち味が発揮され、個々の魅力を存分に楽しめるパートとなった。

続いて「I wanna 宣言」のMVでも着用している衣装に着替えた8人は、「スキップ！」を明るくパフォーマンス。「皆さんの声、もっと聴かせてください！」と山口が呼びかけ、コール＆レスポンスで会場のテンションを高めた後は「#キズナプラス」へ。

そして、Lucky2を交えて「Girls Revolution」を披露した後は、9曲を盛り込んだ怒濤(どとう)のメドレーへ突入。「センチメートル」で横一列に並んだ8人はクラップをあおったり、客席を指さしたりとコミュニケーションを取っていく。「ダイジョウブ」からは再びキッズダンサーも登場し、クライマックスに向けて熱気は最高潮に。ラストは「チュワパネ！」を披露し、銀テープが舞う中で華やかに本編を締めくくった。

■アンコールもクリスマス仕様に

アンコールは原田によるDJタイムからスタート。緑色のペンライトが会場を彩る中、原田は「ジャンプするよ！」「大きな声出してください！」と観客へ呼びかけ、再び会場のテンションを高めていく。

続けて「ハッピーメリクリ！」のイントロが流れ出すと、サンタ帽子やトナカイのツノなどクリスマスにちなんだアイテムを身に着けた7人が客席から登場し、会場は大盛り上がりに。原田も加わり、8人は笑顔で手を振りながらファンと近い距離でクリスマスを祝った。

「クリスマスにファイナルの公演ができるってロマンチックですね」と語った鶴屋は、グループとしては過去最大規模での開催となった本ツアーについて、いろんな挑戦を盛り込んだものだったと振り返る。鶴屋のピアノ演奏や原田のDJタイムといった演出はもちろん、セットリストもメンバーが1から話し合って決めたと明かした。

そんな大切な思いを込めたツアーが終わってしまうことへの寂しい思いを語りつつ、いよいよライブはクライマックスへ。「I wanna 宣言」「HERE WE GO」を力強くパフォーマンスした後は、ファンへの感謝の思いを形にしたという「LETTERS」をラストに披露。

曲名通りファンへ手紙を届けるかのように、モニターには楽曲の歌詞が表示されていた。「声出してください！」という小田の掛け声を合図に、「La la la la la la」のシンガロングが響きわたる。会場が一体感に包まれる中、9都市11公演に及ぶツアーは幕を閉じた。

「Girl2 LIVE TOUR 2023 -activate-」ファイナル公演が12月24日に行われた/※提供写真