貴重な左腕という今永にはヤンキースのほかメッツも関心を示している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 新たにドジャース入りした大谷翔平山本由伸など、注目を集めた大物日本人選手の去就が決定したことにより、FA市場での各球団の動きはさらに激しさを増しそうだ。先発投手でもっとも高く評価されていた山本を逃すこととなったヤンキースが、次のターゲットとして今永昇太の獲得を目指すと、米国内で伝えられている。

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 DeNAからポスティングとなり、今オフでは多くのメジャー球団が関心を示している今永。WBC決勝の米国戦での先発登板や、貴重なサウスポーとして注目度を高めてきている中、獲得競争は熾烈を極めているようだ。

 米スポーツメディア『Essentiallysports』では、現地時間12月25日(日本時間26日)配信となった特集記事において、今永獲得に動くヤンキースについて論じているものの、見通しは明るいものではないと報じている。

 トピックには「ヤンキースショウタ・イマナガとの契約を結ぶのか、それともまた失望することになるのか?」と銘打たれており、その中ではドジャース入りとなった山本に対し、獲得が有力視されていたヤンキースが「最後の最後で及ばなかった」と経緯を綴っている。

 その上で「競争が激化する中、チームは次のターゲットを確保するために迅速に動くべきである」と見込んでおり、さらに「イマナガは長い間ヤンキースバックアップオプションと考えられていたが、今度は彼らが全力で追いかけることになる」と指摘。今永との交渉に本腰を入れて臨むべきと主張している。

 その一方で、有力FA選手であることから「待てば待つほど価格は高くなる」と予想し、「激しい入札合戦の中で、ライバルと対決することになりそうだ。メッツは日本のエースに興味を示している球団のひとつである」と他球団からのアプローチにも言及。続けて「イマナガはNPBと直近のワールド・ベースボール・クラシックでそのエリート技術を示している」と評しながら、競争激化が確実であるとも指摘した。

 同メディアは、今永の他に、ヤンキースの獲得候補として現在FAとなっているジョーダン・モンゴメリーとブレイク・スネルの名前を挙げながらも、「ヤンキースショウタ・イマナガとの契約に失敗すれば、それは大きな損失となるだろう」と強調している。

 そしてトピックの最後には、今永との契約の行方について「ブライアン・キャッシュマンのみぞ知る」と記されている。佳境を迎えているFA市場、果たしてヤンキースは今度こそ、日本人先発投手獲得となるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「契約に失敗すれば大きな損失」今永昇太の獲得を目指すヤンキースの苦戦を米メディアが予想 メッツとの競争激化と見通しも