きゃりーぱみゅぱみゅがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~」(毎週日曜12:30~12:55)。この番組では、きゃりーが自身の趣味や興味のあることについて語ったり、いま輝いているゲストをお迎えしたりしながら、さまざまなエピソードを1冊の本に見立て、紐解いていきます。

12月3日(日)、12月10日(日)の放送では、真心ブラザーズYO-KING(ヨーキング)さんと桜井秀俊(さくらい・ひでとし)さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)パーソナリティのきゃりーぱみゅぱみゅ、桜井秀俊さん、YO-KINGさん



1989年の大学在学中、音楽サークルに所属する先輩・YO-KINGさんと1年後輩の桜井さんで結成。バラエティ番組「パラダイスGoGo!!」(フジテレビ系)内の勝ち抜きフォークソング合戦に出演し、見事10週連続で勝ち抜き、同年9月に「うみ」でメジャーデビュー。以降、「どか~ん」「サマーヌード」「拝啓、ジョン・レノン」など数々の名曲を世に送り出しています。

★「長く、楽しく、活動する秘訣」をテーマにクロストーク

きゃりーが小中学生だった頃、父が自宅で「サマーヌード」を聴きまくっていた影響で、「素晴らしい音楽だったので、歌詞を全部覚えたらお父さんにすごく褒められて。『勉強はできないのに、歌詞だとこんなに覚えられるんだ』って……きゃりーぱみゅぱみゅとして歌を歌うとき、当然歌詞を覚えなきゃいけないんですけど、歌詞を覚えるのだけは早くて。『サマーヌード』の歌詞の丸暗記からきているのかも(笑)」と笑顔をのぞかせます。

音楽サークル時代、今のようになるビジョンはまったくなくて、ただ“テレビ番組に出たい!”という気持ちから真心ブラザーズを結成したとあって「(当時は)お互いに別々のバンドをやっていたし、テレビ番組に出るためだけに野次馬的に組んだグループがこんなに続いちゃった……まさかこんなことになるとは」とYO-KINGさん。

そんなきっかけでメジャーデビュー以降、34年経った今なお第一線で音楽活動を続けている真心ブラザーズの2人に、「長く、楽しく、活動するために大切なことベスト3」を挙げてもらいました。

◆第3位「健康」

音楽活動をするにはやはり体が資本とあって、開口一番「健康じゃないとあかんです」とYO-KINGさん。かといって、運動のやり過ぎも良くないとし、「自分の体と対話して、ほどほどのところを見極めること。しかも若いうちにというのが大事」と話します。

そう思うようになったきっかけは、自身が尿管結石を患ったときでした。それがきっかけで自分の体と向き合うようになったというYO-KINGさんは、「いろいろと(健康に関する)情報を得て、(そのなかから)自分に合うことを探すのが大事だと思う」と力説。

健康について調べたことをYO-KINGさんからよく聞くという桜井さんは「幾つか自分に取り入れているものもありますね」とうなずきます。

◆第2位「考え過ぎないこと」

毎朝、「心配しない」「取り越し苦労をしない」と神棚に祈っているというYO-KINGさん。「放っておくと人間って心配するようにシステムができているんだよね。だから、そうやって毎日覚悟を口にすると、本当に心配しなくなっちゃって、こんなおじさんになりました(笑)」とユーモアたっぷりに語ります。

◆第1位「人」

第1位に“人”を挙げた理由について、桜井さんは「一緒にやるメンバーはもちろん、手伝ってくれるスタッフの皆さんがいて、そして曲を聴いて楽しんでくれるお客さんがいないと音楽にならないし楽しくもないので、そういう意味でも人には恵まれていると思う」としみじみ。

これにきゃりーが、「それは完全におふたりの人柄が“最高”というところがきっとありますけどね」とうなずくと、即座に「そうだよね」と答えて笑いを誘うYO-KINGさん。「こんな自分に集まってくる人たちだから、“人は鏡”と言うけど、自分が面白くて楽しい人じゃないと、人は集まってこないですからね」と話しました。


(左から)桜井秀俊さん、YO-KINGさん



★Chapter#0 Library★

ゲストが背中を押された作品を紹介してもらうコーナーで、桜井さんがセレクトしたのは、アーティストのモリクン。

「僕らよりちょっと先輩なのかな? 昔、ザ・ポテトチップスというバンドをやっていて、すごくいいんですよ! 曲がよくてポップセンスもめちゃめちゃあって。でも、歌がそれほど上手いわけでも、顔がめちゃめちゃいいわけでもないんだけど、グッとくるというか。それでいて愛嬌もあってギャグも分かるユーモアのある人で、ミュージシャンのなかで、モリクンファンの人って非常に多い」と彼の魅力を熱弁しつつ、「モリクンの継続力に比べたら、俺なんか“まだまだだよな”と思って久しぶりにモリクンのCDを聴いてみたらすごくよかった」と桜井さん。この日に持参してきたというモリクンのベストアルバム『ザ・ベリーベスト・オブ・モリクン』をオススメしていました。

一方、YO-KINGさんが挙げたのは、Red Hot Chili Peppersレッド・ホット・チリ・ペッパーズ)。

レッチリはずっと好き。例えば、僕らが1995年に出した『KING OF ROCK』というアルバムがあるんですけど、レッチリの影響をすごく受けていて。なぜこんなにレッチリがずっと好きなのかと思ったら、ユーモアと軽やかさがあるんですよね。その2つはロックンロールには不可欠で、絶対にそこは忘れちゃダメだなと」とセレクト理由を語りました。

真心ブラザーズの2人との2週にわたるトークを振り返り、きゃりーは「これからライブもするということで、父とチケットを取って地方でもいいのでライブに行ってみたいです。ライブももちろん素晴らしいですけど、今回お話してみて、絶対MCも面白いだろうし、生で観てみたいと改めて思いました」と話していました。

<番組概要>
番組名:CHINTAI presents きゃりーぱみゅぱみゅ Chapter #0 ~Touch Your Heart~
放送日時:毎週日曜 12:30~12:55
パーソナリティ:きゃりーぱみゅぱみゅ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/heart/
真心ブラザーズ・YO-KING「ユーモアと軽やかさ、その2つはロックンロールには不可欠」レッチリの魅力に言及